排気音の大きさは、マフラーを購入するときにもっとも気になるポイント。この音量の基準は、国が定めた保安基準の中で、近接排気騒音が96db(平成10年以前の車両は103db)以下と定められている。また、保安基準よりも厳しい基準に設定された、JASMA基準というのもある。このJASMA基準を通過したマフラーには、車検対応品であることを示す認定プレートが装着されているんだ。保安基準の改正が近いうちに予定されているけれど、マフラー交換の際は保安基準適合品、もしくはJASMA認定品を選んでおけば、安心して使うことができるぞ。

マフラーのサイレンサーは大きくわけて“オーバル型”と“砲弾型”の2種類がある。オーバル型は、容量の大きなサイレンサーで音量をおさえ、快適性を重視したモデルが多い。いっぽう砲弾型は、内部をストレートに近い構造にすることで、排気抵抗を減らしパワーを重視したモデルが多い。また、使われている素材も大きくわけて、アルスター(スチール)、ステンレス、チタンの3種類がある。アルスターは加工がしやすく、リーズナブルに製作できるのがポイントで、ステンレスはスチールよりサビに強く、キラリと輝くルックスが魅力。チタンは他の素材にくらべてダントツに軽くサビにも強い。それに独特のにぶい輝きや、焼き入れした鮮やかな色合いも人気のポイントだ。というように、形状や素材によって異なる特性があるので、好みにあわせて選んでいこう。