好奇心旺盛で何でもこなすアイデアマン By 熊久保信重 [2006.08] | TOP > web マガジン > コラム バックナンバー > 熊久保信重 |
D1ドライバーのコラム第2回目は、ドリフトの聖地『エビスサーキット』の支配人である、熊久保信重選手にスポットを当ててみたぞ。チームオレンジの色鮮やかなインプレッサで、巧みな追走を得意とする熊久保選手の気になる日常生活を覗いてみよう。 | ||||||||||||||||
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20歳までは、根っからのバイク少年だった どうも〜! エビスサーキット支配人&チームオレンジの熊久保です。今回はボクの過去や今の仕事のことを、ちょっと真面目(風!?)に語ってみますね。多くのひとはボクをみて“エビスサーキットで働いているから、毎日ドリフトの練習をしているんだろうな”って思ってるでしょ? だけど、実はD1マシンによほど大きな仕様変更がないかぎり、まったく乗らないし、練習もしないんだよね。もし、D1マシンに大きな仕様変更があったとしても、ほんの数10分しか乗らない程度なんだ。意外でしょ! 今働いているエビスサーキットは大学卒業後に就職したんだけど、それまで普通にクルマに乗ることはあってもドリフトなんてしたことはなかったんだ。当時はドリフトのどこがおもしろいのかよくわからなくてさ‥‥。だけど、ある日サーキットのスタッフが仕事終わりにドリフトをしているのを見て、なんとな〜くやってみようかなって、興味本位で真似してみたんだよね。そしたら初トライでいきなりドリフトできちゃってさ。これがドリフトに目覚めたキッカケだね。 初トライですぐにドリフトができたのは、いま思えば幼少期の頃から実家であるエビスサーキットで“ダートラ”を見て育ってきたからかな?って思うんだ。小さい頃にミニカーを使って遊んでるときも、リヤをスライドさせながらブゥ〜ンって曲がってたし、クルマは横を向いて曲がっていくのが普通だと思っていたくらいだからね。 話はさかのぼって5歳の時。この頃、はじめてバイクの運転を経験してアッサリ病み付きに。で、小学校3年生頃から本格的にモトクロスをはじめたんだ。当時のエビスサーキットは日産のテストコースとしても使われていて、そこに来ていた星野さんや長谷見さんにバイクの乗り方を教えてもらったこともあるんだよね! 今ではもちろんモータースポーツの大大先輩だけど、当時はまだ物心がつくまえだったから、恐れ多くも「星野おじちゃん、長谷見おじちゃん」って呼んでました(笑)。 それからは、さらにモトクロスへの情熱が加速。10代後半のときは、こう見えても全日本のモトクロスライダーとして活動していたんだよ。だけど、残念ながら20歳の時に大ケガをしちゃって‥‥やむなく引退することに。それまでの人生は“バイクだけ”って言いきれるくらい、根っからのバイク少年だったんだ。それだけ長い間バイクに乗っていたからD1ドライバーになった今でも、バイクは切っても切り離せない存在。最近は愛車のYAMAHA YZF426で、サーキット内に設置したジャンプヒルに挑戦してるんだけど、これが結構おもしろい!ってなぐあいに、なんでもトコトン極めたくなるタイプなんで、今度はケガをしない程度に楽しまなくっちゃね。 そんな感じで、4輪でも2輪でも、モータースポーツの類はすべて大好き!ってのが伝わったでしょ! 意外なところで、いいアイデアが思い浮かぶ みんなはボクのことを名前ではなく“支配人”って呼ぶんだけど、何でだか知ってる? それは、ボクの本業がエビスサーキットの支配人だから。仕事ではサーキットの運営はもちろんだけど、コースの設計にも携わっているんです。時代にマッチしたコースを作るために、全国各地のサーキットだけでなく海外のサーキットにも足をはこんで“走って楽しいコース”にするために、日々研究に励んでいますよ!だから、D1グランプリでサーキットを走っているときも、そこのコースレイアウトや、カント(路面の傾斜)のつけかた、舗装に使われている石の材質なんかが気になってしょうがないんだよねぇ〜。だってコース設計のノウハウを少しでも多く吸収しておかないとみんなに楽しんでもらえるいいコースはできないからね。 ただ、ひとりよがりのコースレイアウトにならないように、自分の考えだけにならないように、と気を使っているんだ。コースを走ってくれたお客さんから「あんなコースがあればいいのになぁ」とか「こんなコーナーはどう?」みたいな意見があれば積極的に取り入れいくつもりだから、見かけたら遠慮なく声をかけてね。 そしてイベントの企画も大切な仕事。いろいろなモータースポーツイベントに参加して、それをヒントに楽しい企画を生み出そうとしてるんだけど、何故かいいアイデアが思い浮かぶのは “パチンコ”をしているときなんだ。クルマ&バイクのエクストリーム系競技を集めて開催したイベント「Big X」を思いついたのも、実はパチンコ屋さん。パチンコ屋さんに行くと、誰にも干渉されない自分だけの時間を作れるのがイイんだよね。だからパチンコ自体の勝ち負けなんてどうでもよくって、いろいろ考えたいときにはパチンコ屋さんに出向くことが多いんだ。 今現在もいくつかの企画を“パチンコ屋さん”で練っている最中なんだけど、詳細はまだ内緒。これからのエビスサーキットは、走り屋はもちろん、一般のひともモータースポーツにふれ合えるようなアトラクションやイベントを増やしていきたいんだ。そのうちみんなを驚かせるイベントを開催するから注目しててよ! これからも盛り上げ役として! ボクのいちばんの夢は日本国内にとどまらず、海外でもイベントを開いて多くのひとを魅了すること。そのためにいろいろなアイデアを絞り出して、いかに“みんなを喜ばせるか”を追求していきたいんだ。エビスサーキットの支配人として、みんなが楽しめる場所を提供するだけじゃなく、今までにないスタイルの誰もがワクワクするようなイベントを展開していくよ。もちろん、D1ドライバーとして“多くの人を魅了する走りをする”ってことも忘れちゃいないから、これからもチームオレンジを応援してくれよな! |
D1グランプリの初戦から参戦しているチームオレンジの熊久保重信は、得意の追走をはじめ、魅せるドリフトで注目を集める。2006年もYUKE’SのGDBインプレッサでD1グランプリに参戦中だ。 |
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チームオレンジのメンバーは現在、熊久保信重・田中一弘・末永直登の3人。気になるチームオレンジの名前の由来は意外にもシンプルで、結成時にメンバー全員がオレンジ色のマシンに乗っていたから、ということだ。 |
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小さい頃からバイクが大好きだったという熊久保選手。最近は、愛車のYAMAHA YZF426モタード仕様でジャンプやスライド(クルマでいうところのドリフト)にチャレンジすることが楽しくてしょうがないらしい。 |
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D1ドライバーであり、エビスサーキットの支配人でもある熊久保選手だけに、サーキットの設計や施工にはどこまでもこだわる。自らが重機を操縦して、コース整備やレイアウト変更をおこなうこともライフワークだ。 |
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エビスサーキットの敷地内にはサーキットだけでなく、自然がいっぱいの動物園“東北サファリパーク”も併設されている。「時間があるときはサーキットを見おろせるこの場所で、ゆったりしている時が幸せなんです」と熊久保選手。 |
熊久保信重選手からプレゼント! |
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関連リンク ・D1グランプリオフィシャルサイト ・エビスサーキットオフィシャルサイト ・YUKE'Sオフィシャルサイト |