昭和車でガンガン行きますよ! By 時田雅義 [2007.3] TOP > web マガジン > 時田雅義
D1ドライバー・時田雅義
昭和車でガンガン行きますよ!
D1ドライバーのコラム第9回目は、D1グランプリ2003年度から参戦し、暴走族風(!?)の初代ソアラに乗り続けている時田選手をピックアップ。カノープス(市原軍団)というチームに所属し、千葉県に住んでいることから葉人(バジン)の愛称で親しまれている。D1グランプリでは珍しい“MZ12ソアラ”にこだわる漢、そんな時田選手の気になる私生活を語ってもらおう!
プロフィール
時田 雅義(ときた まさよし) 所属チーム:カノープス(市原軍団)
生年月日:1973年8月28日 血液型:RH+B D1グランプリ初参戦:2003年第3戦
出身地:千葉県 職業:オートサービスTOKITA代表/ドライバー
D1グランプリ最高位: シリーズ21位(2005年)
※2007年3月現在
オレってやっぱり怖いイメージ!?
 ちわっす! カノープス(市原軍団)の一員、D1グランプリでソアラに乗っている時田雅義です。オレの本業は“オートサービスTOKITA”っていうショップの経営者。経営と言っても、ガツガツ稼ぐぞ〜!ってタイプのショップじゃなくて、ドリフター達が気軽に立ち寄っておしゃべりをしていくような感じの和み系の店なんだよね。もちろんドリフターだけじゃなくて、D1やクルマに興味がある中学生もたまに遊びに来るけどね。
 ビデオオプションを見ているひとは、いつもねじりハチマキをしていて言葉も乱暴だから、オレが怖いひとっていうイメージがあるかもしれないけど、ホントは“いいひと”なんです!(笑)。実際に、D1グランプリで声をかけられると「見た目とちがって気さくなんですね!」なんてよく言われてるし‥‥。
 そんなオレの趣味は、意外かもしれないけどゴルフ。最初は中学生の時に父親の影響ではじめたんだけど、やっぱり子供のころってゴルフなんかには興味がなかったから、たいしてハマらなかったんだ。高校生になれば、興味を持つのはやっぱりエンジンが付いているものってことで、バイクが好きだったしね。という感じで真剣にゴルフをするようになったのは大人になってからなんだけどさ。
 負けず嫌いのオレのこと。ゴルフでも当然その性格が出て、練習の日々が続いたんだ。そのおかげで、今ではそこそこのスコアを出せるようになったというわけ。でも、クルマだったらひとりで走りに行こうと思えばいつでも行けるけど、ゴルフは何人かのメンバーが揃わないと面白くないスポーツでしょ? だから、思い立ったそのときに行けないのがネックだったりするんだけどね。
 そうそう、それと最近パソコンもチョコチョコやりはじめたんだ。といっても、ネットサーフィンとネットオークション程度なんだけどね。そりゃあクルマは昭和車オンリーで古いスタイルが好きだけど、私生活くらいは時代についていかないとネ!(笑)

アナタの助手席には乗りません!
 うちの父親がクルマ好きだったというのもあって、小さい頃からクルマには興味があったんだ。だけどドリフトに関しては、地元の先輩の影響が強かったね。最初はその先輩の走る姿への憧れから入ったっていう感じだったからね。
 高校生になると、みんなバイクの免許を取るでしょ? オレもそのクチで、クルマの免許が取れるまではバイク。仲間とバイク乗って遊んでいるときも、ドリフトをしているクルマを見るのは好きだったなぁ。夜中に近くの埠頭までドリフト観戦しに行ってたこともあったくらいだからね。この時から、オレはクルマの免許を取ったらドリフトをするぞ!って意気込んでたんだ。
 18歳で免許を取って最初に購入したクルマは昭和59年式のAA63カリーナ。シャコタンでLSDは付いていたけど、エンジンはド・ノーマルだったんだ。で、やっぱり4輪に慣れなきゃってことで、まずはグリップ走行で猛特訓。とにかく上達したいって一心で、走って走って走りまくりました。そしてグリップ走行に慣れたあとは「ヨッシャ! クルマを滑らせよう!」って感じで、見よう見まねでドリフトにチャレンジ。ひとに教えてもらうのはオレのスタイルじゃないから、とにかく試行錯誤の連続だったね。
 そもそもオレってほかのひとが運転するクルマの横に乗るのが嫌いなんだ。だって自分でクルマをコントロールできないってのは、単純に怖いじゃん。ましてやドリフトだよっ! 失敗したらどこに突っ込むかもわからないクルマなんて乗りたくないからね〜。だからほかのひとのドリフトテクニックを学ぶ時は、自分も走りながらうまいひとが運転するクルマの後ろに張りついて、ブレーキの使い方やライン取りの研究をしてたんだ。

部品取りの昭和車がD1マシンに!
 D1グランプリ初参戦の頃は紫色のGZ10ソアラに乗ってたんだ。特に“コレじゃなきゃダメ”ってワケではないんだけど、オレがチョイスするのはいつだって昭和車。別にひねくれてるわけでもないと思うんだけど、あの手の角張った感じのクルマが好きなんだよね。
 2004年からは、先輩から譲ってもらった昭和60年式の最上級グレード、テレビ付きエレクトロマルチビジョン仕様のソアラに乗るようになったんだ。このモデルが出た当時は値段も人気もすごかったんだから!(自慢) 昭和のクルマのいいところは「走る、曲がる、止まる」に関しては、今のクルマみたいに電子制御だらけじゃないところ。だからイジりやすいってのがポイント。もちろん、発売されているチューニングパーツは最近のクルマと比べたら少ないけど、そんなときはワンオフで作れば解決するしね。ちなみにこのクルマ、最初は部品取りレベルのひどい状態だったんだけど、それをコツコツと直して、今では立派なD1マシンになってるでしょ!?
 ソアラに乗っていて最高だって思う瞬間は、パワーがある最近のクルマを追いまわして、カモった時かな。まぁ、D1で勝つことを考えたら、戦闘力の低いこのクルマをチョイスしているのは不利だろうけどね。でも、オレはコイツに乗ってるだけでも幸せを感じてるくらいだから、OKOK! ドリフトをやっているんだから、基本は目立ってなんぼ! みんなと同じクルマに乗ってても目立たないしね。D1グランプリでも走行会でも最近では、昭和車が少なくなってきているからこそ、こういう古いクルマでもまだまだイケるってところをアピールしていきたいんだ。

ドリキンに怒られちゃいました
 まず、心に残る1戦は、2004年D1グランプリ第4戦の富士で10位に入ったときだね。植尾選手とあたって残念ながら負けてしまったんだけど、このときは悔しさよりも10位に入れたことのほうがうれしかったな。でもその1戦以来、本気でD1をやってみようって思って、以前よりも研究熱心になったのは確かだね。今でもほかの選手のオンボード映像を見て研究することがあるんだ。自分が苦手なコースとかを「どうしてこんなにかんたんに走っちゃうんだろう?」って感心しちゃうことも多いしね。
 あっ、それから今となっては笑い話なんだけど、ドリキンこと土屋圭市さんに怒られたこともあったっけ。D1グランプリの出走前で焦っている時に、D1関係のスタッフらしきひとにラフな感じでタメ口をきいたことがあったんだ。そしたらそれが、VIDEOオプションを作っている会社の社長さん、そう秀里さんでさぁ。翌日みんなの前でお叱りを受けたんだよね。「ひとに話かけるときは、まず“すみません〜”と言ってから」って。まわりのD1ドライバーたちは“オマエ、オイシイところもってくなぁ〜”なんて言ってたけど、オレは冷や汗でそれどころじゃなかったよ。ま、そんなことがあったからこそ、今では礼儀正しいD1ドライバーへと成長できたんだけどね。(笑)

2007年D1グランプリでは男泣きしたいね!
 今年はオレのD1マシンを大改造をしていく予定なんだ。とくに足まわり関係をメインにイジって、戦闘力を高めていかなくちゃだね。2007年、D1グランプリの目標はズバリ、上位に食い込むこと! しかもBest4入りして男泣きできれば最高だよね。とにかく今年もこのソアラで目立ちに目立っていくから応援ヨロシクね!
D1グランプリ2003年の第3戦からソアラで参戦している時田選手。古いクルマだけに、エンジンは500psを発生する2JZに換装。そのほか現行車と互角に渡り合うために、独自のノウハウが投入されている。新しいクルマに浮気することなく、今後もソアラへの愛情一本で乗り続けていくことだろう。
ねじりハチマキがトレードマークで、ちょっと強面の時田選手。けど、実は話してみるといつもニコニコ、気さくなアニキ的存在だ。千葉が誇る、かなぁ〜り熱いドリフト軍団、カノープス(市原軍団)の一員でもある。
時田選手が代表を務めるオートサービスTOKITA。一般車の修理からドリ車のチューニングまで、どんなジャンルのクルマでも手がける。たまに地元のドリフター達が「ちょっとここイジって!」ってな感じで集まってくることも多いそうだ。
若い頃からクルマをいじるのが好きだったという時田選手。D1車両である愛車のソアラも自身でワンオフ加工からセッティングまで行っている。だからこそ、このマシンへの愛着度もひといち倍だ。
時田選手のクルマ以外の趣味は、中学生の時にお父さんの影響を受けてはじめたというゴルフ。“いちどハマったらトコトンまで追求する”という性格もあってか、ひたむきな練習の成果が実って、たたき出すスコアいつも80台という腕前だ。
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応募期間:平成19年3月1日(木)〜3月31日(土)

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関連リンク
・JDM-OPTION D1グランプリ速報
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