メンテナンスDIYムービーガイド From JDM-OPTION[2006.04] TOP > ムービーコンテンツ > メンテナンスDIYムービーガイド > オイル交換
メンテナンスDIYムービーガイド
オイル交換に挑戦
早め早めの交換で愛車をいたわろう!
メンテナンスの基本といえば、オイル交換だろうね。古くなったオイルを抜いて、新しいオイルに交換するといったカンタンな作業だけど、エンジンだけでなく駆動系のミッションやデフオイルも定期的に交換したいところ。なんせ、オイルは走れば走っただけ性能劣化していくものなので、交換しないと愛車の性能がダウンしてしまうし、最悪は壊してしまう可能性もあるからね。というわけで、ここではエンジンオイルだけでなく、ミッションやデフオイルの交換方法も伝授するぞ。
ミッション&デフオイル交換編 (FF車)
エンジンオイル交換編
※作業工程は映像、写真でわかりやすいようにリフトアップして行っています。
作業難易度 ★☆☆☆☆
作業時間 1時間〜1時間半
メンテナンス周期 2000km〜5000km毎
サンプル車両 シルビア(PS13)
今回使った工具
エンジンオイル交換には14mmのメガネレンチ(PS13の場合)、オイルフィルターレンチ&ラチェット、オイル受けだけでOK。ジャッキアップ作業を除けば、たったこれだけの工具でエンジンオイル交換ができる。“廃油”は新たにオイルを購入したお店のレシートをとっておいて、その缶に廃油を入れていけば、無料で引き取ってくれるお店もあるぞ。また、可燃ゴミとして捨てられる“廃油BOX”を利用するのもいいだろうね。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
ドレンボルトを緩める
エンジンオイルを抜く
オイルフィルターをはずす
オイルフィルターがはずれないときに
オイルフィルターを装着する
オイルを入れて量をチェックする
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※ムービーをご覧になるには「Window Media Player」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
エンジンオイルを抜くためのドレンボルトは、エンジン最下部のオイルパン部にある。多くのクルマは14mmのドレンボルトが使われているが、車種によってはちがうこともあるので、事前に確認したほうが安心だ。
右が新しいエンジンオイルで、左が古いエンジンオイル。誰が見てもその差は歴然。エンジンオイルは人間で言うところの血液。こんなに汚れて劣化したエンジンオイルじゃ、クルマの機嫌が悪くなっても当然だ。
ドレンボルトは、車種によっては中心部に磁石が埋め込まれているタイプがある。その場合は付着している鉄粉を取り除こう。そしてドレンワッシャーを新品に交換してから装着すれば、オイル漏れを抑止できる。
オイルフィルターを交換するときは、ゴムパッキン部に新しいエンジンオイルを塗布する。こうすることでエンジンブロックとの馴染みがよくなり、均一な締め付けが可能になる。また、ゴムパッキンの“ひきつり”が起こりにくくなるのでオイル漏れの抑止にもなる。
オイル缶から直接入れることも可能だけど、油断するとオイルをこぼしてしまうことも。そんなときは“オイルジョッキ”に移しかえてから作業すれば安心。オイルジョッキは、ホームセンターなどで数百円で購入できるよ。
オイル量が適量かどうかを確認するオイルレベルゲージは“H”と“L”の範囲が1リットルのクルマと500ccのクルマがあるので、自分のクルマがどちらか調べておけば、今後、オイル交換の継ぎ足しのときに役立つゾ。
ゴッズ中村の知恵袋
オイルフィルターをはずすには
いろいろな方法がある
写真左の工具はフィルター本体のサイズにぴったり合ったものでまわすカップタイプ。写真中のフィルターレンチはいろいろなサイズのフィルターに対応できるが、エンジンルームのスペース上、使えない車種もある。これら工具を用意してもスペース的に工具が使えない場合は、最終手段である“貫通マイナスドライバーとハンマー”(写真右)の登場だ。
貫通マイナスドライバーと
ハンマーではずす場合は注意!
貫通マイナスドライバーとハンマーを使って、強引にオイルフィルターを緩める場合は、ハンマーが使えるスペースがあるなら写真のようにフィルターリング部に貫通マイナスドライバーをあてがってコンコンとたたいていく。ハンマーを振り下ろすスペースがないなら、フィルターの横っ腹に貫通ドライバーを打ち込んでまわすという方法もあるぞ。
注射器を使って
オイルを最後まで抜く!
ドレンボルトをはずして、オイルが抜けきるまで数分。そこからゴッズ中村の知恵で、注射器が登場! 先端にゴムホースを付けて、オイルパンの中に入れて注射器を引くと‥‥。出るわ出るわで、もうないと思っていたエンジンオイルが500tも吸いだされた。
オイル缶に書いてある
英数字ってな〜に?
オイルの表記でよく目にする「5W-40」などの英数字。これはオイルの粘度をあらわす記号だ。最初の5W・10W・15Wといった表記はWinter(冬)側のことで、5Wならば零下30度、10Wならば零下25度の環境まで使用可能という意味。そして後ろの30・40・50というのは高温時(100度)のオイル粘度を示している。この数字が大きければ硬いオイルということだ。
今回使用したオイル
エンジンのポテンシャルを引き出す
高性能シンセティックオイル!
WAKO'S
4CT-S
価格:8820円/4リットル

高性能エンジンオイルは潤滑性能だけでなく、エンジン内部に蓄積したスラッジを溶解、洗浄してくれる効果も大きく期待できる。4CT-Sはストリートからスポーツ走行まで「すべてのクルマにベストマッチすること」をコンセプトに開発された実力派のエンジンオイルだ。

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ミッションオイル交換編 (FR車)
※作業工程は映像、写真でわかりやすいようにリフトアップして行っています。
作業難易度 ★★★☆☆
作業時間 1時間〜1時間半
メンテナンス周期 10000km〜20000km毎
サンプル車両 シルビア(PS13)
今回使った工具
PS13の場合、1/2インチのブレーカーバー、モンキーレンチ、ギヤオイル用オイルポンプを使用。ブレーカーバーは先端にソケット類を装着しなくても、ほぼぴったりドレンボルトにはまるので緩めることができる(PS13シルビアの場合)。が、車種によっては1/2インチのブレーカーバーでは適合しないので、作業前にどの工具が必要か確認しておこう。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
オイルを抜いてドレンにシールテープを巻く
ミッションオイルを入れる
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※ムービーをご覧になるには「Window Media Player」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
ミッションのドレンボルトをはずす前に、ミッションオイル注入口である、フィラーボルトをはずす。こうすることでドレンをはずしたときにオイルが“ドックンドックン”と脈動で飛び散らず、スムーズに排出できるようになるんだ。
次に1/2インチのブレーカーバー(PS13の場合)を使ってドレンを緩める。本来は専用の“コマ”を使うところだけど、緩めばOKだ。
ミッションのドレンボルトには磁石が埋め込まれている。そこにはご覧のとおりビッシリと鉄粉が付着。これはキレイに取り除いておこう。
ドレンボルトを締め、ギヤオイル用オイルポンプを使ってミッションオイルを圧送し、注入口からギヤオイルがあふれてきたら適量。そして、注入口のフィラーボルトを締めたら完成だ。
ゴッズ中村の知恵袋

ドレンボルトの効果的なシーリング方法
車種によってはミッション、デフのドレンボルトは締めこむに従ってテーパー状に太くなる。よって、チカラしだいではどこまでも入ってしまい、最悪ミッションケースを割ってしまうこともある。そこで水道管用のシールテープをドレンボルトに巻きつけ、ホドホドの締め付けトルクでもキチンとオイルをシールできるようにするのがカシコイ方法だ。
今回使用したオイル
特殊個体潤滑剤配合によって
スムーズなシフトチェンジを約束
WAKO'S
RG8090R
価格:4725円/2リットル

ミッションオイル、デフオイル問わずに使えるレーシングギヤオイル。特殊固体潤滑剤の配合によってシフトフィーリングを改善。機械式LSD装着車のデフ用にも対応する。


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デフオイル交換編 (FR車)
※作業工程は映像、写真でわかりやすいようにリフトアップして行っています。
作業難易度 ★★☆☆☆
作業時間 45分〜1時間半
メンテナンス周期 5000km〜15000km毎
サンプル車両 シルビア(PS13)
今回使った工具
PS13の場合、1/2インチ(推奨長さ500mm)のブレーカーバー、モンキーレンチ、ギヤオイル用オイルポンプを用意。車種によっては上記の工具では適合しないので、作業前にどの工具が必要かを確認しておく必要があるぞ。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
ドレンボルトをはずす
ドレンボルトを装着する
デフオイルを入れる
パーツクリーナーでオイルを拭きとる
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※ムービーをご覧になるには「Window Media Player」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
デフオイルを抜くときも、ミッションオイルと同様にデフケース横(PS13の場合)にあるフィラーボルトから緩めていく。こうしておけば、ドレンボルトを抜いたときにスムーズにオイルが排出されるぞ。
そして1/2インチのブレーカーバーを使ってドレンボルトを緩める。ここはガッチリ締まっていることが多いので、長さ200mm程度のラチェットレンチで緩めるのは、困難かもしれない。
古いオイルを抜きドレンボルトを締めたら、ギヤオイル用オイルポンプで新しいデフオイルを注入していく。注入口からオイルが溢れてきたらOK。フィラーボルトを締めて交換作業は完了だ。
ゴッズ中村の知恵袋
ボルトを緩めるには
ブレーカーバーが便利
一般的なハンドツールラチェットの長さは200mm程度。対してブレーカーバーの長さは500mm。同じ力でまわしても、そのトルクの差は2.5倍にもなる。ミッション&デフオイル交換時はもちろん、ボルトが硬くしまっていたり固着している可能性の高い、足まわり関連のメンテナンスでも活躍してくれるはずだ。
使用する工具は適材適所で!
ブレーカーバーでどうにかボルトは緩まったけど、作業スペースの都合でいつまでも長いブレーカーバーは使っていられない。そんなときはラチェットレンチにチェンジすれば、効率よく作業を進めることができるぞ。
今回使用したオイル
過酷な状況下でもLSDの性能を長期間キープ!
WAKO'S
RG8090R
価格:4725円/2リットル

特に潤滑状態の厳しい競技車両用に開発されたギヤオイル。酷使使用による損傷、破損からギヤを守ってくれる。機械式LSDを組んでいて頻繁にスポーツ走行をするなら、マメに交換しておきたいのがデフオイルだ。

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ミッション&デフオイル交換編 (FF車)
※作業工程は映像、写真でわかりやすいようにリフトアップして行っています。
作業難易度 ★★★☆☆
作業時間 1時間〜1時間半
メンテナンス周期 10000km〜20000km毎
サンプル車両 スターレット(EP82)
今回使った工具
サンブル車両のEP82の場合、24mmのソケットレンチ、ギヤオイル用オイルポンプを用意。ソケットレンチに関しては車種がちがうとソケットサイズが変わってくるので注意。作業スペースが広い車種ならメガネレンチでも代用できるぞ。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
ミッション&デフオイルを抜く
ミッション&デフオイルを入れる
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※ムービーをご覧になるには「Window Media Player」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
ほとんどのFF車はミッション&デフオイルを兼用しているため、交換は同時におこなえる。写真左側の指さし位置がミッション&デフオイル注入口のフィラーボルトで、右側がオイルを抜くドレンボルトだ。最初にフィラーボルト側を緩めておけばオイルの排出がスムーズになる。
ボルトを緩めるときナメてしまうとあとが大変なので、あいているほうの手を添え、押しつけながらまわすのがポイントだ。そして、ドレンボルトを緩め、古いオイルをシッカリと抜く。
そして、ドレンボルトを締めてもとに戻したら、ギヤオイル用オイルポンプで新しいギヤオイルを注入。FR車のミッション&デフと同じく、注入口からオイルが溢れてきたら適量。フィラーボルトを締めて、パーツクリーナー等で付着したオイルを拭き取ったら交換作業は終了だ。
ゴッズ中村の知恵袋
作業前、ギヤオイル缶の
温度に気を使おう
エンジンオイルとちがって、粘度の高いギヤオイルは特に寒い冬場には“水飴”のように硬くなってしまう。そんなときは作業直前まで室温で保管しておくとか、ストーブの前で軽く温めるかして粘度を下げておけばポンプで圧送するのもラ〜クラク。
廃油処理の方法は?
役目が終わった廃油は、買ったお店に引き取ってもらうのがベスト。そうでなくても馴染みの自動車整備店やガソリンスタンドがあれば引き取ってくれるケースもあるから、いちど相談してみよう。
今回使用したオイル
過酷な状況下でもLSDの性能を長期間キープ!
WAKO'S
RG8090R
価格:4725円/2リットル

特に潤滑状態の厳しい競技車両用に開発されたギヤオイル。酷使使用による損傷、破損からギヤを守ってくれる。機械式LSDを組んでいて頻繁にスポーツ走行をするなら、マメに交換しておきたいのがデフオイルだ。

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