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メンテナンスDIYムービーガイド From JDM-OPTION[2006.05]
メンテナンスDIYムービーガイド
ブレーキフルード交換に挑戦
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定期的なフルード交換で
ブレーキの性能を維持しよう!
ブレーキフルードの主成分である“グルコール・エーテル”は吸湿性があり、ブレーキフルードのリザーバータンクの隙間などから空気中の水分を吸ってしまう。水分を含んだフルードは沸点が下がってしまうので、そのままハードな走行をすると水分が沸騰し気泡が発生。その結果ベーパーロック現象を起こしてしまうことがある。よって、いつでも安心して走っていたいなら、年に1度のブレーキフルード交換を心がけることだ。
作業難易度 ★★★★☆
作業時間 1時間半〜2時間
メンテナンス周期 約1年
サンプル車両 RX-7(FD3S)
今回使った工具
ジャッキアップをしてタイヤをはずしたあとは、古くなったフルードを吸い出す注射器、古くなったフルードを受ける廃油タンク、耐油性透明ホース、8mmのメガネレンチ(RX-7の場合)、ウェス、ブレーキパーツクリーナーがあればOKだ。そして作業は2人でおこなう必要がある。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
※ムービーをご覧になるには「Macromedia Flash Player 8」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
まずは古くなったブレーキフルードを注射器で吸い出す。注射器が入手できなかった場合は、ティッシュペーパーなどで地道に吸い取るという方法もあるけど、フルードがポタポタとこぼれエンジンルームを汚してしまうのであまりオススメできない。もしフルードを塗装面にこぼしてしまった場合、そのままにしておくと塗装を傷めてしまうことがあるので水で洗い流しておこう。
リザーバータンクに新しいフルードを入れたら、運転席のひとがベダルを何度か踏みこみ、最後に踏みこんだ状態をキープ。キャリパーのところにいるひとがブリーダープラグを緩めると汚れたフルードが排出される。フルードがキレイになるまでこの作業を繰り返す。フルード交換の順序はブレーキマスターシリンダー(ほとんどのクルマは運転席前方と思って良い)から遠い順というのが基本。つまり右ハンドル車の場合は左リヤ、右リヤ、左フロント、右フロントの順で作業をおこなう。
汚れたフルードがキレイなフルードに変わるのを目で確認するために“透明”のホースを使う。フルードを排出する“ブリーダープラグ”に8mmのレンチをかけ、透明のホースと廃油タンクをセットしたら準備完了。写真はブリーダープラグを緩めた瞬間。フルードの中に気泡が混入しているのがわかる。
フルード交換が終わったらブレーキパーツクリーナーを使って、こぼれたブレーキフルードをキレイに洗浄しておくこと。
ゴッズ中村の知恵袋
ブレーキフルードを
入れる量にも気を使おう
フルード交換作業の最後にリザーバータンクのフルード量をチェックする。新品のブレーキパッド交換時なら、MAXレベルまでフルードを入れておこう。ただし、磨り減ったパッドをそのまま使う場合、フルードをMAXレベルまで入れてしまうとブレーキフルード警告等が点灯する前にパッドがなくなってしまうことがあるので注意が必要だぞ。
今回使用したブレーキフルード
レース用ほどシビアでない
ストリートでの耐久性を確保!
ENDLESS
THE TRUTH DOT-4 BRAKE FLUID
価格:2835円/1リットル

ドライ沸点284℃、ウェット沸点176℃のスペックを有するDOT-4ブレーキフルード。ストリート走行からスポーツ走行までカバーできる性能を誇る。1年に1度の交換で安定したポテンシャルをキープする。

レーシングユースのブレーキフルードなら
ブレーキフルードの
最強スペックここにあり!
ENDLESS
Racing Super Fluid RF-650
価格:3150円/500ml

F1やWRC、パリダカなどのトップカテゴリーで使用されている、世界が認めたブレーキフルード。ドライ沸点323℃、ウェット沸点218℃というスペックは、本気で攻めるサーキットユーザーにベストマッチする。

友達がいない(!?)キミには
ひとりでフルード交換ができる
便利なアイテム!
ASTRO PRODUCTS
ワンマンブリーダータンク
価格:2900円

透明ホースの中間にワンウェイバルブを組み込むことでフルードの逆流を防止。作業者はブリーダープラグを緩めたあと、運転席にいてブレーキペダルを踏むだけでフルード交換ができるという便利なアイテムだ。

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