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prodrive SPORTS SUSPENSION SYSTEM From OPTION2 [2006.10] |
車高調を選ぶときに悩むのが、ステージに合わせた走行性能と、街乗り時の乗り心地の両立。なんでも、プロドライブが9月中旬に発売した車高調のコンセプトはズバリ“ストリートでの乗りやすさ”と“サーキットランまで可能な性能”の両立。ストローク量を確保し、剛性感を大切に設計したという車高調はどんなものか? さっそくチェックしてみよう。 |
減衰力とスプリングレートのセッティングでストリートからサーキットまで対応 | |
プロドライブといえば、BTCC(英国ツーリングカー選手権)やWRCで活躍しているイギリスのパーツメーカー。パーツ開発のコンセプトは、レースで培ったノウハウをストリートにフィードバックするということ。 9月中旬に発売した『スポーツサスペンションシステム』も、そのコンセプトどおりで、メインに想定するステージはワインディングなどのストリート、そしてタイヤは市販ラジアルを想定して開発されている。 もちろん全長調整式で、その特徴はストローク量をじゅうぶんにとり、乗り心地をよくすること。また、スプリングは強度のあるものを使い、巻き数を減らして底付きしないようにしているんだ。標準のスプリングはフロント12kg/mmでリヤ8kg/mm(GDBの場合)だ。ちなみにGDB用のみ、ヘルパースプリングを採用しているよ。 |
ショックは強度を持たせるために倒立式。また、ブラケット部は6mm厚のスチール板を使い、あて板補強をして剛性を高めている。ここの剛性があがると、接地感が高くシャープなハンドリングを達成できるとのこと。 ストリートをメインとしながらも、セッティングしだいではサーキット走行でも満足できる性能。乗り心地を重視しているっていうことが、必ずしもやわってことじゃないことが、使ってみればよくわかるハズだ。減衰力は幅の広い、16段調整となっているよ。 また、スプリングは標準レートの1〜2kg/mmちがいのものも販売するので、セッティングの幅が広がるね。 |
アッパーマウントは、NMB製のピロアッパーとラバーマウントを選ぶことができる。ソフトなフィーリングを望むなら、ラバーマウント、ダイレクトなハンドリングにしたいなら、ピロアッパーマウントで決まりだね。 | ワンクリックの減衰力変化を体感しやすいようにという配慮のもと、減衰力調整は16段。強度を出すためにブラケット部分はあて板&6mm厚のスチールを採用。 | |||
スプリングは強度がある素材を使用。巻き数を減らせるため軽量化することができ、線間密着までのストローク量が長くなるので、底付きするまでの距離を多く確保できる。 | ||||
「プロドライブはイギリスのメーカーですが、国内の路面に合わせた車高調にしたかったので、完全に国内で開発しました。ストリート向けの車高調ですが、スプリングレートの変更や減衰力のセッティングしだいでサーキットの走行も対応する性能です。サーキットもときどき楽しむけど、毎日の通勤でもクルマを使う、なんてひとには最適ですね」 ブリヂストンFVS 鈴木さん |
問い合わせ:ブリヂストンFVS 03-3563-6926 http://www.prodrive-japan.com/ |