BRIDE CUGA From OPTION2 [2006.11] TOP > web マガジン > パーツテスト バックナンバー > BRIDE CUGA
面で支えるフルバケの思想と
快適リクライニングの両立!!
ブリッドからまたまた
新作シートの誕生だ
BRIDE CUGA 価格:13万1250円〜13万4400円
このところ、新しい設計思想と技術を盛り込んだシートを続々と登場させているティーズから、またまたリクライニングシートが登場。“CUGA(クーガ)”と命名されたこのシートは、リクライニングの快適性とフルバケのホールド性、軽量性、そして見た目も新しさを追求しながら製品化にこぎつけた自信作ということだ。
アラミド素材を使ったモノコックシートバックは軽量化とホールド性を両立
 ブリッドが新しくラインナップに加えたシートの名称は“CUGA”。その意味は、野生の動物をイメージした造語で、見た目は優雅でいながらも、荒々しい攻めのドライビングにもじゅうぶん対応してくれるものを目指して開発した上位モデル。
 このシートの特徴は“ポジション調整ができるフルバケ”として開発され大ヒットした“GIAS(ガイアス)”で確立した、モノコック構造のシートバックとリクライニング機構の組み合わせでホールド性をアップしながら、従来型のパイプフレーム構造より大幅に軽量化がなされたこと。
 素材にはカーボン調の色づけがされたアラミド繊維(カーボンよりも伸縮性で有利)を使い、強度を高め、ルックスにも高級感を持たせている。
 これらの技術を組み合わせることで、シート本体の重量で従来モデルのブリックスシリーズよりも、1脚あたり約4kgの軽量化になっているというからあなどれないね。
ハンモック構造の座面はローポジ化と座り心地を両立
 街乗り中心のユーザーに向けたリクライニングシート、ということでは“乗り心地”という要素も欠かすことができない。
 その乗り心地を大きく左右するのが座面の構造。
 ブリッドの従来製品は、一般的なスチールスプリングを採用してきたんだけれど、スチールスプリングは面圧を分散しにくいので間に厚いクッションがないと、ドライバーにストレスをあたえやすく、座面が下げにくい。
 また、スプリングは金属製品ということから、重量増の要因にもなっていたんだ。
 そこで、今回採用したのが布地をフレームに吊るし座面を形成するハンモック構造。この構造は、ドライバーの体重を面で受け止めるため疲れにくく、重量増もほとんどない。さらに、座面を下げることもできるということで、スポーツシートにピッタシの構造というわけ。
 このシートは、今後ブリッドのリクライニングシリーズのひとつの柱として、派生モデルも生み出して進化していくものになるということで、今後のブリッドの製品展開にも期待することができそうだぞ。
シートバックは
GIAS直系の
モノコック構造に
なってますよ!!
ティーズ
富田さん 「乗り心地、ホールド性、ビジュアルなどなど、スポーツシートもニーズの変化にあわせた設計変更をする時期にさしかかっていると思います。クルマのデザインや性能は向上しているのに、シートは旧態依然としたまま進化なしってわけにいきませんよね。昨年発表したガイアス、先日発表したユーロ2、そして今回のクーガなどは新しい視点を盛り込むと同時に、用途によって使い分けてもらえるようにしています。すべて、新世代のクルマやユーザーにも受け入れていただけるものだと思いますよ」
シートバックのモノコックの後ろ側には、カーボン調に染色されたアラミド繊維が使われる。柔軟性に優れた素材で、張りのある強度を実現できる。 モノコック中空構造のシートバックに、リクライニング機構を盛り込み、高い強度を持たせる技術は“GIAS”シリーズの設計で確立したもの。リクライニング機構との接続には、アルミのプレートを使い強度を確保している。
座面は布地をチューブフレームに吊り下げるハンモック構造。面で体重を支えるため、ドライバーの疲れを軽減できる効果も高い。クッション材が最低限で済むため、座面も低く設計することが可能だ。 調整式バケットシートとして開発された“GIAS”との大きなちがいは、フロント側にワンタッチで倒すことができること。2ドア車でも安心して装着することができるね。
バックレストのクッションは従来のリクライニングシートに使われた発泡成型モールドではなく、フルバケと同様に薄いスポンジを張り込む構造。発泡成型モールドよりしっかり体をささえてくれる。もちろんベースのモノコックが体にフィットしてくれるので、違和感はまったくナシ。(写真はガイアス)
従来品 ERGOII 16.25kg 新製品 CUGA 13.40kg
従来製品と重量比較!!
リクライニングシートの場合、重量性能がすべてとはいえないけれど、それでも設計時にこだわるポイントのひとつになるという。ということで、従来品のエルゴIIと重量を比較した結果が約3kg弱の差。ちなみに、もう少し大きなブリックスと比較するとちょうど4kgほどの重量差になるということだ。
問い合わせ:ティーズ 052-689-2611 http://www.bride-jp.com/ ○ このページの先頭へ