GReddy V-manage From OPTION2 [2007.01] | TOP > web マガジン > パーツテスト バックナンバー > GReddy V-manage |
トラストから、連続可変バルタイシステムを自由にコントロールできちゃうフルコンが新発売されたぞ。幅広い車種設定と、使いやすさを重視したサポートツールの導入で、本格的なバルタイセッティングが、より身近になりそうな注目アイテムだ。 |
使いやすさと幅広い車種設定で新型車の多くに対応する | |
低回転から高回転まで、理想的な吸排気を実現するために開発された連続可変バルブタイミングシステム。その制御を自由にコントロールできちゃうのがこのVマネージだ。 メーカー純正の可変バルタイセッティングは、燃費向上や排ガス対策を重視している場合があり、パワーの面では妥協しているとも言える。それをパワー重視のバルタイセッティングに変えてやろうってのが、可変バルタイコントローラーの役割なんだ。 Vマネージは、独立制御のフルコンピューター。通常は純正コンピューターからの信号で動いている可変バルタイを、自分で設定した値で自由に動かすことができるぞ。 セッティングには、ウインドウズPCに対応したサポートツールを使用。ひとつの画面に、回転数、エアフロ電圧、スロットル開度などのデータを表示できて、純正コンピューターからのバルタイ制御信号も表示可能だ。 これら、さまざまなデータを見ながらバルタイのマップを作成することができるぞ。また、サンプリング周期が20msとなっていて、きめ細かなセッティングも可能になっている。 |
このVマネージのもうひとつの特徴が、対応車種の多さ。トヨタのVVT-i、VVTL-i、DualVVTL-iや、日産のCVTS、三菱MIVEC、ホンダi-VTEC、スバルAVCSなど、連続可変バルタイシステムを搭載しているほとんどの車種に対応しているよ。 さらにトラストでは今後、データ入りの本体と車種専用ハーネスのセットも順次発売予定とのこと。これを購入すればカプラーオンでパワー重視の最適な可変バルタイセッティングを手に入れることができちゃうってわけ。 これまで、他社からも可変バルタイコントローラーは発売されていたけれど、対応車種が少なく、いち部の車種でしかその恩恵を受けることができないものが多かったんだ。対応車種が増えることによって、バルタイセッティングがより身近な存在になりそうだ。 今回は、MIVEC搭載のランエボIXをサンプル車両として、Vマネージの実力をチェックしてみたぞ。 |
青い線が純正コンピューターからの信号、緑色がVマネージの信号だ。データを見比べながらセッティングできて便利。純正のデータを読み込んで、それをもとにセッティングしていくことも可能だ。ちなみにこのデータは進角値表示だけど、中心角表示にもできるよ。 |
これが本体正面のスイッチ類。最大4チャンネルの制御が可能で、V型エンジンはもちろん、VVTL‐iやi‐VTECでは、ハイカムの切り替えポイントも変えられる。スイッチをすべてオフにすると、純正の状態に戻るから、オン/オフして乗り比べても楽しめる。 |
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バルタイセッティングの効果をCHECK!! 中間域の出力&トルクが大幅アップ! |
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テスト車両のランエボIXは、eマネージアルティメイトでセッティング済みのブーストアップ仕様。これにVマネージを装着し、バルタイのみセッティングをおこなった。結果はグラフの通り、変更前のトルク(緑)と出力(橙)に対して、それぞれ中間域の値が大幅にアップした(ピンクと青)。純正のセッティングは、中間域でバルタイを遅角させるように設定されていた。これは、燃費の向上や排ガスのクリーン化を狙ったものだろう。これを、中間域で可変バルタイを進角させ、オーバーラップを稼ぐようリセッティングし、みごと大幅なパワー&トルクアップに成功。 |
Vマネージは、本格的なバルタイセッティングを楽しんでいただける商品として開発しました。今後は、車種設定と基本マップデータをインストール済みの本体+専用ハーネスをセットにした、車種専用セットも順次発売していく予定です。まずはGDB、CT9A、DC5、EP3用を近日発売予定です。先日リニューアルしてより見やすくなった当社HPで、最新情報をチェックしてくださいね。 トラスト Vマネージ開発担当 内田さん |
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問い合わせ:トラスト 0479-77-3000 http://www.trust-power.com/ |