TOP > web マガジン > ピックアップマシン バックナンバー > ANCELTION SKYLINE[V35]

ANCELTION SKYLINE[V35]From ドリフト天国[2006.05]
アンクエルションが
新ブランドをひっさげ
スポーツ戦線に殴り込み!
ANCELTION
SKYLINE
[V35]
セダンやワゴンなど、ラグジュアリー系のエアロやマフラーで有名なアンクエルションが、今春から“バイラルスポーツ”という新ブランドを設立し、さっそくV35のデモカーを製作した。ドリフト界じゃいまいち火がつかないV35だけど、この勇姿を見たらビビビッとくるひとも多いんじゃないかな?
アンクエルション流の「カッコいい」が凝縮!    
 さすが実力あるドレスアップブランドが手がけただけあるよな〜。これまでのセンとは方向性が180度ちがっても、のっけから完成度の高いデモカーを作ってくれたよね。
 ラグジースタイルを得意とするだけに、ツルッとしたV35のラグドリ仕様を期待してたんだけど、意外や意外、本気系スポーツ路線。エアロパーツはバンパーの延長線上ではなく、空力効果が高そうな形状になってる。フロント、サイド、リヤの3点なのに、まるで前後フェンダーをワイド化したような迫力だ。
 内装に目を移すと、ヨーロッパのスーパーカーチューナーが手がけるようなスエード張り。スポーツ走行に必要な追加メーターを核にドレスアップしているので、VIPやドレスアップワゴンとはまるで雰囲気がちがう。スイッチ類の処理など、マネしたくなる部分が多いぞ。
 軽量を狙ってリヤガラスはアクリル化しているんだけど、あまり薄いと補強ステーを付けないとならないため、あえて厚い材質を選んだそうだ。「スパルタンになりすぎない」ってのもバイラルスポーツの狙いなんだな。
 第1弾のデモカーにV35をチョイスした理由は「ウチがシルビアを…って、ちょっとイメージちがうでしょ? 現行車のなかではスタイリッシュでインパクトもありますし、Z33よりも高級イメージがありますからね」と広報担当の鳥山さん。第2弾はZ33で、夏ごろ発表できる予定とか。これだけ迫力あるルックスでドリ姿がカッコいいんだもん、乗り換えたくなるひともいるだろうな。そうなりゃパワーアップ面やフットワーク面も進化するだろうし、とにかく現行FR車をバリバリ仕上げてくれるメーカーさんの登場はドリ天も大歓迎なのです。
 撮影後に「これでD1に出たらおもしろそうですよね?」って聞いたところ「それも考えたんですけど、大幅パワーアップしないとならんでしょ。でもスーチャーってのはおもしろくないですよねぇ…」とナニかを企んでそうな雰囲気。もしかしてストリートリーガルへの参戦を考えてるのかもしれないぞー。
  これがウチ流の
 カッコいいカタチ!
 ラインナップも
 拡大してきたいですね!
広報担当
鳥山季志さん
前後で20センチほど伸ばされた全長によって、もともとスタイルがいいスカイラインクーペがさらに低く見える。ホイールはアンクエルションオリジナルのグラッセンハイトSPシックスレボの19インチで、フロント9.5J、リヤ10.5Jだ。
FRONT
グリルレスでイメージ激変!
グリルレスの超個性的なフロントバンパー(5万9850円)は、パッと見たら「Z33?」とまちがえるひとがいるかも。エアクリーナーまでダイレクトにフレッシュエアを導くダクト付きだ。カーボン製ボンネット(9万4290円)の形状はバンパーに合わせて造形されている。
REAR
純正フェンダーなのに
ワイド感あふれる!
リヤバンパー(5万5650円)はディフューザーが一体となったタイプで、整流用のフィンやエア抜き用のダクトが開けられている。純正よりも大きく張り出した立体的なデザインでワイド感アップ。サイドステップ(4万9350円)は小さなフィンと前後に開けられたダクトが特徴だ。
INTERIOR
シンプルな配色に
イメージカラーをプラス!
さすがラグジュアリーメーカーと思わせる内装は、内張りをはずして軽量化。赤と黒のスエードを貼り直している。ワンオフのサイドレバーがスパルタンだけど、スエードと合わせると高級感が漂うね。ダッシュ貫通タイプのロールバーはブランドのイメージカラーであるイエローで塗装されていたぞ。
INTERIOR
機能性と快適性が両立!
エアコンの表示パネルは助手席側に移設されて、そこには追加メーターを配置。あまり見なくてもいいものは遠くに、走るために必要な表示は見やすい位置にセットされている。インパネからの吹き出し口は少なくなったけど、エアコンもしっかり使えるんだ。
ドリドレ野郎が
デモカーを斬る!
試乗&細部チェック担当
田中崇志くん(T.S.F所属) コンソールの作り込みはぜひとも参考にしたい!
 あの有名な“アンクエルションのデモカー”って聞いてたので、もっと内巻きエアロのラグジー風味をイメージしてたんですが、予想外のスポーツエアロでしたね。細部まで造形されてて、しっかりエアロとしての機能も期待できそうです。
 イチバン気に入ったのは内装です。スエードがトグルスイッチのギリギリまで貼ってあったり、メーターの配置など、シンプルなのにハデ。すごく手がこんでます。これでもうちょっとパワーがあれば走っても止まっても目立てますね!
クォーターガラスをはずして鉄板で溶接しなおしてあるんですよ。ここの部分の処理は好みがわかれそうですけど、スポーツカーならありじゃないですか?このカラーはRX-8の純正レッドに液晶カラーを重ねていて、光の加減で印象がずいぶんちがうんですよ。
このサイドとメインダクトを仕切っているダクトも、アンクエルションさんらしいところですよね。ワゴン系ではサイドの部分にフォグランプがついていますけど、スポーツブランドってことで、大きいダクトにしてあるんです。
エアコンのスイッチ部分って、スエードを貼るにしてもユニットのまわりってのが普通じゃないですか? でもこのクルマはボタンのまわりにもスエードが貼られているんです。スイッチ類の埋め込みも“シンプルに必要最低限”ってのがいいですね。
取材協力:アンクエルション 大阪府富田林市中野町2-526-1 0721-20-0001 http://www.anceltion.co.jp/viral.htm ○ このページの先頭へ