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スバル レガシィB4 2.0GTスペックB From JDM-OPTION[2006.06] |
ムービーレポート |
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電子デバイス「SI-DRIVE」とは? |
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スバルというメーカー、イメージは地味だけどクルマ作りに関してはかなりまじめ。そのまじめさが最もカタチになっているのが、毎年必ず細かい改良を重ねて、確実にクルマを進化させていくことだ。 そんなスバルを代表するモデルのレガシィは、2003年の6月に4代目が登場した後、2004年4月と2005年5月に見た目はそのままで中身を熟成させる改良をおこなっている。そして2006年の5月末、外観まで手を加えたマイナーチェンジで大掛かりなリファインをおこなった最新モデルが今回レポートする「D型」。 レガシィには4ドアセダンの「B4」とステーションワゴンの「ツーリングワゴン」、そして大径タイヤを履いて車高を高くしたSUVテイストの「アウトバック」があるが、ここでチェックするのはもちろん、シリーズのなかでもっともスポーティなB4の2.0GTスペックB。ターボエンジンを積んだ最速モデルだ。 今回のマイナーチェンジでもっとも注目の新装備といえば「SI-DRIVE(エスアイドライブ=Subaru Intelligent Drive)」と呼ぶシステム(2Lターボエンジンと3Lエンジンに採用)。これは、コントローラーをドライバーが操作することで、クルマの特性を任意に切り替えるという興味深いギミックだ。 切り替えは「インテリジェント」、「S(スポーツ)」、「S#(スポーツシャープ)」の3段階。開発スタッフによると、「インテリジェントモード」は省燃費も意識した通常モード、スポーティに走りたいときの「S」モード、ガンガン走りたいときは「S#」にするのがオススメなのだとか。 |
なにが変わるかといえば、メインはエンジンの出力特性でAT車はシフトプログラムも変わる。エンジン特性を切り替えるというとブースト圧や点火時期、燃調なんかを変えていると想像しがちだけれど、メインは電子制御スロットルの特性なのだそうだ。つまり、アクセルの踏み方に対するエンジンの反応に3段階の味付けをしているってことになる。 で、気になる実際の体感度は‥‥かなり高い。鈍感でもちがいがわかるほどのレベルで、モードを切り替えるとスタート時のクルマの出だしがぜんぜんちがうし、アクセルの踏み方を一定に保ったまま「インテリジェント」から「S#」にしてみるだけで、音が変わって車速が増していくほどだった。 印象としては「インテリジェント」はターボを殺したような「スタートがちょっとカッタるい」感じ。「S#」にすると、低回転からアクセルを開けたときの力強さが増して、まるで排気量アップしたのかと思うくらいだ。 コンピューターで特性を作り出しているわけだから、「SS(スーパースポーツ)モード」なんていう名前の、もっともっとアクセルに敏感にトルクが反応するモードをコンピューターチューンで作り出すのも面白そう。 |
「SI-DRIVE」の切り替えダイヤルは、右にまわすと「S#」、左にまわすと「S」、押すと「インテリジェント」モードになる。「インテリジェント」では実用燃費が約10%向上し、「S#」はレスポンスが向上。「S#」への切り替えは、ステアリングのスイッチでも可能だ。 | SI-DRIVEのモードを切り替えると、メーターパネル内にあるマルチファンクションディスプレイで作動状況を表示。グラフ状のグラフィックはトルクカーブのイメージで、視覚的に特性を伝える。このディスプレイには、瞬間&平均燃費や航続可能距離なども表示する。 |