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スバル インプレッサ S-GT From JDM-OPTION [2007.08]
気になる新型車の実力チェック!
試乗レポート
スバル
インプレッサ S-GT
SUBARU IMPREZA S-GT
SPECFICATIONS
エンジン:2リッターDOHC16バルブ ターボ
(184kW[250ps]/6000rpm)
駆動方式:4WD
トランスミッション:5速MT
全長×全幅×全高:4415mm×1740mm×1475mm
車両重量:1360kg
価格:254万1000円(スポーツパッケージ)

個性を消して乗りやすく生まれ変わった!
SUBARU公式サイト
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4ドアセダンはやめて5ドアハッチバックで勝負
 それにしても、インプレッサのフルモデルチェンジにはビックリだよ。セダンをやめて5ドアハッチバックに一本化したことやターボモデルが「S-GT」という新しいグレード名になったことはまだいいとして、いちばん驚いたのは、スタイルがずいぶんと“ゆる〜い”印象になったことだ。
 今までのインプレッサ(買い物仕様じゃなくて僕たちが興味の対象としていていた「WRX」と呼ばれるモデル)は、見るからに激しいオーラを持っていたはず。いうなればランチア・デルタ・インテグラーレのような、「戦うぞ!」っていう雰囲気だった。
 それがどうよ、新しい「S-GT」。なんかこう、牙を抜かれた獣っていうか、スパイス入れ忘れたカレーっていうか、とにかくゆる〜い感じ。某インターネット掲示板あたりでは「ト●タのエンブレムをつければ似合うんじゃねぇ?」なんて書かれていたけど、はっきりいってその表現はいいとこついていると思う。
 それもそのはず。ネタを明かしちゃえばそんなインプレッサにも言いぶんがあって、「今までは“WRX”のイメージが強すぎてマニアックなクルマになりすぎていた」のを普通に軌道修正したかったらしい。だからある意味、牙を抜かれた獣っていうのは新型インプレッサを指す表現として間違いじゃないともいえる。意図してやっていることなんだから。
 ボディサイズは、全長がGD型よりちょっと短くなって、全幅は45mm増えている。このサイズ変更により、いわゆる「Cセグメント」という国際クラスになり、VWゴルフとほぼおなじ。つまり、海外市場を見据えたモデルチェンジなのが、初代や先代とのちがいだったりもするんだよね。
 プラットフォームは現行レガシィの改良版だけど、サスペンションはストラットではなくダブルウイッシュボーンを採用。ちなみにホイールベースは、先代より95mmも長い2620mmだ。あくまでウワサだけど、このホイールベース延長は最近のWRC(世界ラリー選手権)でトレンドになっている要素で、新型インプはWRCマシン化を考慮したプロポーションになっているらしい。
ボンネット上のエアダクトは、ターボエンジンを積んだ「S-GT」だけのアイテム。GD型よりもずいぶんスマートになった。 撮影車両は、「スポーツパッケージ」仕様車。前後バンパーとサイドシルスポイラーは、スポーティな専用品を組んでいる。
スポーツパッケージ仕様車のリヤバンパーはディフューザー形状になっていて、アグレッシブな印象。ボディサイドのエッジも目立つ。 クリアレンズを採用し、光らせたときだけ赤くなるテールランプ。光源はもちろん、トレンドのLEDだ。
ステアリングは、チルトだけでなくテレスコピック機能も標準装備(S-GT)。インパネのスイッチは、ナビとエアコン、そしてハザードランプ程度。 S-GTでは、プッシュ式のスターターボタンが標準装備。余談だが、このスターターボタンはトヨタやレクサスと共通だ。
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