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日産 フェアレディZ バージョンニスモ タイプ380RS From JDM-OPTION [2007.12] |
ムービーレポート |
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フェアレディZ 432の現代版!? エンジンはレース用のデチューン版 |
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より大きなエンジンを積むのは、パワーアップの直球勝負。たとえばBMWの「Mシリーズ」やメルセデス・ベンツの「AMG」、国内では最近発売したレクサスの「IS-F」なんかがベース車よりも大きなエンジンを積むことでハイパフォーマンス化している。「ベース車とは心臓がちがうんだよ!」と、ある意味乱暴だけど、わかりやすい手段は古今東西のクルマ好きのハートをくすぐるポイントだ。 半年前(2007年4月)の新車レポートで、「フェアレディZ バージョンニスモ」を取り上げたけど(まだ見ていないひとは大至急チェック!)、そのレポートでボクはこう言った。「走りの素質が上がっているだけに、ノーマルと同じエンジンパワーでは物足りない」と。まるでそんな声に応えてくれたかのように登場したのが、今回紹介する「バージョンニスモタイプ380RS」だ。 この380RSは、ひとことで言ってしまえば「スペシャルな3.8Lエンジンを積んだバージョンニスモ」ってことになる。エンジン以外、外観のエアロパーツやサスペンションなどの設定はバージョンニスモと同じ。エンジンだけが、VQ35HRをベースにニスモの手でノーマル(3.5L)より排気量300ccアップのチューンを施したスペシャル仕様の3.8Lになっているのだ。パワーは、ノーマルに対して56psアップの350ps。そしてトルクは40.5kgm。どう考えても、楽しくないわけがない。 |
そしてすごいのは、3.8Lのエンジンがレース直系だってこと。スーパー耐久レースに参戦しているフェアレディZは3.8Lエンジンを搭載していて、そのエンジンを搭載しているのがこの380RSなのだ。ハコスカGT-RやS30フェアレディZ 432(レース用に開発したS20エンジンを無理やり積んで市販した)みたい? そのとおり。 ただしちがいは、チューニングしないと意味がなかったS20エンジンとはちがい、380RSのエンジンはストリート用にデチューンしていること。チューニングしてあるから手を加えなくてもしっかり性能を発揮するし、ストリートでの扱いやすさもしっかりと調教してあるから街乗りも安心なのだ。 |
VQ35HRをベースに、レース用として開発した3.8Lエンジン。ストリート用にデチューンすることで、パフォーマンスとクオリティ、ドライバビリティ、そして扱いやすさや耐久性を身に付けている。 | エンジンヘッドカバーは赤い結晶塗装にカーボン柄を組み合わせ、「nismo 3.8」と「RS」のエンブレムを装着。まるでかつてのFJ20エンジンのような赤い結晶塗装は、エンジンルームにレーシーな雰囲気を盛り上げる。 | |||
nismoのロゴを入れたレブカウンターや260km/hまで刻んだスピードメーターは、バージョンニスモと共通のアイテム。とはいえ、“いかにも”という違和感はなく、ノーマルと同じさりげなさだ。 | 380RSの証として、ラジエターコアサポートにはシリアルナンバーを刻んだニスモのアルミ製プレートが装着される。オーナーになったら、誰かに自慢したくなるにちがいない。 | |||
「RS」エンブレムは、380RSだけの専用アイテム。ちなみにレース仕様車の「バージョンニスモ Type 380RS-Competition」はスーパー耐久シリーズなどのレース参加者向けにデリバリーされている。 |