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JDM-OPTIONをご覧のみなさまコンニチハ。スーパーアメリカンフェスティバル(以下アメフェス)をプロデュースしているIKURAさんです。ガソリン高騰の時代にもかかわらず、今年も全国からアメフェスに集まってくれて本当にありがとう! そんなわけで、今回アメフェスの魅力を私自らお届けしようと、JDM-OPTIONに乱入した次第です。さて、今年で17年目の16回目の開催(富士スピードウエイの改装工事の年にお休みしたので)となったアメフェスは、アメ車のカスタムカー、ローライダーはもちろんアメリカンテイストにカスタムしているなら、国産車からドリフト仕様までなんでもOKという、とにかくアメリカンカスタムを存分に楽しめるイベント。毎年気合いの入ったカスタムカーがわんさかやってくるので「見たことない」ってひとは、次回はぜひ遊びに来てくれ。つーか俺のライブもあるから絶対盛り上がるし!
ムービーレポート
KING of SAF [ '53 Buick Super ]
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この賞はKING of Super American Festival。つまりその年一番の賞。毎年、色々な傾向でこの賞を決めているんだけど、まずはこの時代のトレンドセットができているかというのが基本で、レトロテックならなおよしって感じだ。レトロテックってのは、俺が作った造語なんだけど「見た目はレトロのままなのに中身は最新」というように、例えばインジェクションをつっこんだり、クーラー入れたりして快適仕様になっているクルマのこと。そういう意味ではこのビュイックは少し残念だけど、最終的な決め手はIKURAさん自身が今、乗りたいか?っていうことだからOK。このクルマは53年のビュイック50周年記念車。OGパーツでキレイにしているし、原型がきちっと残っている。ビュイックは49年から付いているフェンダー側面の列孔(ボートホールズ)が最高にカッコイイ。元々のエンジンは322CIのV型8気筒OHVなんだけど、きちっと350に載せ替えているのも高ポイントだね。
KING of DOMEDTIC CAR [ SUZUKI Lapin ]
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昨年より始めたKING of DOMEDTIC CAR。つまり国産車部門の一番ってこと。最近はドリフトも海外で人気だし、古いクラウンとかもアメリカのカーショーで見かけるからね。そこで「国産でもアメリカンな車いっぱいあるな!」ってことで始めました。今年のKINGはBlow製作のラパン。Blowはオートサロンでもホンダのバモスを使ってシェビーバンみたいな“チビーバン”を見たときから気になっていたんだよね。そのほかにもKカーをミニカー感覚でアメ車テイストに仕上げている富田さん率いるチームは、エスカレードみたいなのを作ったり、ダッジバンみたいのを作ったりと、面白いものを作っている姿勢も高評価。今後もオリジナルスタイルを追及して欲しい!!
KING of LOWRIDER [ '64 Chevrolet IMPALA ]
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今年一番頭を悩ませたのがこの部門。いいクルマが本当に多かった。ただ残念なことは、見える所ばかりに力を入れすぎて、ブレーキまわりが錆びていたり、モールディングがOGじゃなかったり、配線がむき出しだったりと「あとちょっと手を入れてれば‥‥」というクルマが目立ったのも確か。きれいな女だけど口が臭いって感じ。そんな中、このクルマに決定したのは細かいところにも気を遣いながらオリジナリティがあって、でもやり過ぎてないというバランスがいい感じだったから。64のインパラは、63から継承した箱型ボディでモールディングやフェイスのデザインが大胆なのでローライダーのベース車としては人気のある定番ラインなんだ。また、トランクが大きくて、ハイドロとかも入れやすいってのもポイント。これからも期待できる1台でした。
KING of RV [ '88 Chevrolet Chevy VAN ]
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レジャービークルに贈るのがこのKING of RV。サーフィンやスノボ大好きIKURAさんにとって「いかに遊びに直結しているか!」ってのもこの賞では重要視しています。今回受賞したのはDEEZ CREWのクルマ。以前から友達でもあるこのショップは、MTVで放送していた「JAP STATE」(DVD発売中)の時も一緒にクルマを製作したこともあるんだけど、遊び心をカタチにするのが上手だね。顔を角目の2灯からカーゴ顔にしているのも「わかっている!」って感じ。でも最近はやたらとガルウイングにしたりしているけど、少しやれたクルマはもっと遊びの実用性を考えてその延長線上でデザインを考えたほうがいいんじゃない? と思ったりもするんだけどね。
KING of VW [ '60 VW TYPE-2 ]
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なんでVWがアメフェス?(ドイツ車なのに)っていうひともいるかもしれないけど、カリフォルニアのサーフシーンやアメリカのバンド車はやっぱりワーゲン。ドラッグにもいっぱい参加してるし、なによりカリフォルニアルック(CALルック)の代名詞的存在だからね。そんなことからできた賞がKING of VWってわけ。実際アメフェスでも毎年ワーゲンの参加車は多いんだ。そんな中、今回受賞した1台はウインドウの数でも年式がわかるTYPE-2。きれいにレストアされていて足まわりや、ブレーキまわりも新品同様。キレイに乗るってことはいいことだね。