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グラスウールに頼らない静音マフラー

その実力を徹底検証するっ! テスト車はBNR34スカイラインGT-R。エアクリーナーを交換した程度のライトチューンだ。まずは純正マフラーで計測してみたところ、いきなり309psをマーク。ローラータイプのシャーシダイナモよりだいぶ控えめな結果が出るというダイナパックでこのパワーとは、恐るべきGT-Rの実力!?
Silent RS evolution Power GT SPEC
アペクセラに時代がようやく追いついた?
大口径マフラーの先駆け、スーパーメガホンや、ナナメ跳ね上げ式の火付け役といえるN1マフラーなど、これまで時代を象徴するモデルを数多く手がけてきたアペクセラ。しかし、まだ日の目をみないままのマフラーも‥‥。静音とパワーの両立を目指し開発されたRSマフラーもそのひとつ。これは独自のハイブリッド構造サイレンサーを採用した、画期的なマフラーだったんだけど、爆音がもてはやされていた当時は、あまり注目されず、そのまま生産終了になってしまった。が、ここにきて静かめマフラーの人気が急上昇!それに合わせるかたちで、この春リリースされたのがRSマフラーの進化版、RSエボリューションってわけだ。もちろん、サイレンサーがイマドキ注目のオーバル形状になっていたり、オールステンレスになるなど、各部がリニューアルされているんだけど、ハイブリッド構造のサイレンサーはそのまま受け継いでいるよ。なんせ、このサイレンサーはかなりのスグレモノ。まずオドロキなのが消音をグラスウールに頼っていないとこ。だから、経年劣化でうるさくなる心配も皆無。4年保証を付けているのも、その自信のあらわれといえるね。また、ハイブリッドのメリットはサイレンサー内の仕切やパイプの位置をアレンジして、音質調整したものが製品化できること。そこでアペクセラでは耳障りと感じる周波数を取り除いていき、静かだけど心地のよいエキゾーストノートを実現しているそうだよ。もちろんパワーアップについても自信あり。絞りのないストレート構造なので、いわゆる砲弾型マフラーと比べても遜色ない性能を発揮するとか! というわけで、ここではいわゆるパワー追究型のGTスペックマフラーと直接対決を敢行! アペクセラ自慢のハイブリッド構造の実力のほどを、徹底チェックしてみるぞ。
Silent RS evolutionアールエス・エボリューション 価 格:7万5000円〜8万4000円 仕 様:オールステンレス 保安基準適合
ハイブリッド構造でパワーと消音を両立!
RSマフラーの進化版として登場したこのモデルの特徴は、なんといってもハイブリッド構造のサイレンサーを採用したってところ。これにより、バツグンの消音効果とパワーアップを両立し、オーバル形状のサイレンサーながら、砲弾型にも負けない排気効率を実現したという。また、ルックスにもこだわっていて、その仕上げはすべてTig溶接によるもの。JASMA認定品のオールステンレスモデルとなっているよ。
とても静音狙いのマフラーとは思えないほどメインパイプがぶっとい。しかもアペックスのお家芸、段階的に太くなっていくメガホン構造となっているので、排気がスムーズに抜けていく! なんとサイレンサー内部の絞りも最小限におさえているんだとか。これができるのも、ハイブリッドサイレンサーの消音効果があってこそ。 ハイブリッド構造ってなんだ?
ハイブリッド構造ではグラスウールに頼らずに、サイレンサーの中で、音と音をぶつけ合い消音するって仕組み。仕切りの場所やバイパスパイプの長さは、車種によってちがうというから開発するのがタイヘン。そんな甲斐もあって、室内のこもり音も少ないそうだよ。
静音なのに極太!
メインパイプは序々に広がり、メインサイレンサー手前では95φとなるメガホン構造。とにかく太いだけに固定もシッカリと。フランジは3本留めでガッチリ留められるのだ。素材はステンレスで1.5mm厚となっているぞ。
 
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ナナメ出し&砲弾型でハイパワーを狙う!
その名のとおり、アペクセラがGT参戦で培ったノウハウを注入した、走りのモデル。極太のメインパイプやメガホン構造、そして抵抗の少ない砲弾型サイレンサーなど、そのすべてが排気効率を重視した設計となっている。しかも絞りのないフルストレート構造だから、排気のヌケもバッチリなのだ。標準付属のスーパーサイレンサーを入れれば、保安基準にも適合するよ。オールステンレス製だ。
パイピングの取りまわしはRSエボリューションとそっくり! それだけ、ギリギリのレイアウトってことだろうね。ただし、メインサイレンサーはまったくの別モノ。こちらはグラスウールを使用した、いわゆる砲弾タイプとなっているよ。もちろん絞りなしのフルストレート構造で、テールは定番のナナメ出し! メガホン構造!
アペクセラで特許を取っているメガホン構造。これはパイプをじょじょに拡大することで、スワール(渦流)を維持しながら排気するってな狙いがあるそう。排気抵抗が減るほか、流速も高まるそうだ。
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対戦結果
パワーチェック
もはやパワー差はなし?

静音系の恐るべき進化!
音量CHECK!!
純正マフラーも顔負けの あまりの静かさに絶句!?
その差はたったの4ps。これはふつうのひとじゃ体感できないレベルじゃないかな!? トルクに至ってはRSエボリューション=39.9kg-m、GTスペック=40.3kg-mとほぼおなじ! 実際にグラフ上でも、2本の線に大きなちがいはみられなかった。それでいて音量も控えめっていうんだからスゴイ。これまでの“静音系マフラーはパワーが出ない”っていう常識を、見事にくつがえした結果と言えるね。あとは400ps以上のビッグパワーを出力したときに、この結果がどう変化するのかも気になるところ。
グラフを拡大する
BNR34純正マフラーは音量が大きめってハナシだけど、それにしてもこの結果にはビックリ。期待のRSエボリューションは、まったく純正と変わらない音量で、アイドル時はまるでノーマルみたい。試しにアクセルをあおってみると、ノーマルとはひと味ちがった低音の効いた音が! しかもレスポンスよく吹けあがるんだ。でもって室内のこもり音も、まったく気にならないレベルだったぞ。ただ、やんちゃな音にしたいってひとにはチョットもの足りないかも!?その点、GTスペックは迫力のサウンドだったから、アピールしまくりたいひとは、そちらがベスト!

GTスペック RSレボリューション 純正マフラー

インナーサイレンサーなし インナーサイレンサーなし	インナーサイレンサーなし

アイドリング時	75dB 78dB 74dB 72dB

近接排気騒音 93dB 103dB 93dB 93dB
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APEXiマフラー プチカタログ
PSレボルーション
静音モデル!

価 格 : 7万8000円〜13万8000円

仕 様 : ○フルステンレス ○保安基準適合
排気の圧力でバルブが開閉する。排圧感応式バルブを組み込んだマフラーがこちら。低速時にはサイレンサー内部をまわりこみしっかりと消音、そして高速時にはバルブが全開になり、まるでストレートマフラーのようにストレスなく抜けるのだ!
N1エボリューション
パワー系! 

価 格 : 3万9000円〜11万8000円 

仕 様 : ○オールステンレス ○保安基準適合
排気音を保安基準内でおさまるギリギリに設定。また抵抗の少ないナナメ出し砲弾テールを採用することで、パワーアップを狙ったマフラーだ。オールステンレス&全面Tig溶接仕上げでクオリティの高いモデルに仕上がっているのもマル!
ハイブリッドメガホン

エボリューション
静音系!

価 格 : 2万2000円〜9万5000円

仕 様 : ○オールステンレス○保安基準適合・
ハイブリッドサイレンサーを搭載したモデルで、こちらは静かで心地のいいエキゾーストノートを徹底追究。また、2重管テールを採用し、上品なルックスに仕上げているのもポイントだ。オールステンでJASMA基準も当然、クリアしているよ!
 
問い合わせ:アペクセラ 042-778-7410 http://www.apexera.co.jp/ ○ このページの先頭へ