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第39回 東京モーターショー2005特集

注目モデルをクローズアップ

あの人が選んだモーターショーBEST5

部品館で見つけた最新テクノロジー&パーツ

コンパニオンアルバム


NISSAN GT-R PROTO

遂にベールを脱いだ最強マシン 2年後にこのデザインで発売か!!
 ターボエンジンを搭載したスポーツカーがほとんどなくなり、さびしくなっている市場に、おもいっきり活を入れてくれるマシンが登場!! 遂にベールを脱いだ新型GT-Rプロトは、以前発表されたGT-Rプロトよりも現実的なデザインと、量産を意識した雰囲気を随所に盛り込んだカタチが見てとれる。
 R32、33、34と続いたGT-Rとの大きなちがいは“スカイライン”という枠を飛び出している点。スカイラインをベースにしたトップグレードという位置づけではなく、速さを追求した専用ボディになっている。
 カルロス・ゴーン氏が2007年に市販化すると公言しているだけに、おそらくデザインはほぼこのままだろう。それに、バンパーやサイドステップ、リヤアンダースポイラーの部分に見えるカーボン素材も、プロトモデルだけじゃなく市販モデルに採用されるにちがいない。噂では、ドライカーボンパーツを製造する専用ラインが、すでに稼働しているらしいしね。
 残念ながら、今回もエンジンや駆動方式についてのコメントはいっさいなかったけれど、ボンネット上の左右の膨らみとインテークダクト、左右4本出しマフラーなどからV型エンジンであることはほぼ確実。予想では、間違いなくツインターボと確信した。
 大きい開口部に巨大なインタークーラーという、伝統的なデザインを継承していない点はちょっと残念だけど、新しいGT-Rプロトの顔は、迫力満点で文句なしにカッコイイと思う。
 そしてGT-Rのキモと言ってもいい、誰もが気になる4WDのアテーサシステム。まだ4WDなのか2WDなのか公表されてないけれど、GT-Rプロトが前後に異なるタイヤ幅を装着していることから、FRなのかな‥‥とも見て取れる。
 でも、4WDの進化こそ頂点であるGT-Rの証。だれもが驚くハイテクで4WDで、圧倒的なパフォーマンスを披露してくれることを期待して、2007年の発売を待とう。

グリルの奥に見えるのは、縦ではなく横に流れるアルミ製のコア。インタークーラーなのか、サイドフローのラジエターなのか、はたまたエアコンのコンデンサーなのか?? ここには大型のインタークーラーを是非とも装着してもらいたいね。 BNR34では、ボディ下面に装着されたカーボンディフューザーも、こちらではリヤアンダーと一体型となって、さらに空力に優れた形状になってそう。ボディ下面がフルフラットになれば、さらに効果は倍増しそうだ。

タイヤはフロント255/40-20、リヤ285/35-20サイズのポテンザRE070を履く。前後同サイズが、R32以降のアテーサ4WDシステムを搭載したGT-Rの定番だっただけに、サイズのちがいは気になるところ。奥に見える巨大なキャリパーも含めて、強烈な走りを予感させる。 マフラーテールは、かなり太い左右4本出しタイプ。マークXのような、バンパー埋め込みタイプが新型車のトレンドになりつつある中、積極的にマフラー交換ができそうなデザインになっているあたりは、さすがはGT-R。テールだけじゃなく奥まで太いのが最高だ。
 
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TOYOTA レクサスLF-A
V10エンジンを搭載したスーパースポーツモデルが遂に登場!
 F1で培った技術をフィードバックして完成した、プレミアム2シータースポーツがレクサスLF-A。トヨタは“スポーツ”という単語をなかなか使用しないメーカーだけに、かなり本気で作り込まれているはずだ。
 エンジンはF1譲りのV10で、排気量は公表されていない。噂では、5リッターくらいで500psを発揮するということだけど、早く詳細が知りたいところ。
 注目なのは、このテのマシンにありがちな安易なミッドシップレイアウトを採用しなかったこと。前後バランスを考えていな い、カッコだけのリヤミッドではなく、じつはフロントにエンジンをマウントしている。そう、こんなスタイルなのにFR(もしくは4WD)なんだ。
 もちろん、ラジエターなどの冷却系はリヤにレイアウト。これによりフロントの開口部が少ないデザインと、絶妙の前後重量バランスを達成している。
 走りの性能に関しては謎な部分だけど、ワイドボディのスーパーカーではなく、非常にコンパクトにまとまっていることから、世界でもトップクラスの運動性能を秘めている可能性はじゅうぶんに考えられる。はやく市販してほしいモデルだ。

下面をフラットにした空力重視のボディと、センターのマフラーがレーシーな雰囲気。なぜ3本なの? という疑問はあるけど、斬新なデザインに注目だ。全開走行でどんなサウンドになるか気になるところ。 まるでF1のようなLF-A用のV10エンジン。驚くほどコンパクトに仕上がっているうえに、10連スロットルと等長エキマニまで標準装備という、見るからにハイスペックな仕上がり。写真では見えないけど、ツインプレートクラッチも付いていた。

レクサスブランドのスペシャルマシンだけに、ステアリングやインパネにカーボンを使用し、内装はレザー仕上げ。シフトノブが見えないけど、単なるATではなくF1譲りのシーケンシャルミッションなんかが搭載されそうだ。  
 
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MITSUBISHI Concept-X

ハイテクデバイス満載のド迫力のスポーツセダンは時期ランエボ!?
 ランエボで培った運動性能を凝縮し、最速のロードカーを目指したコンセプトカー。注目はスーパーAYC+ACDをさらに進化させた“S-AWC”というシステム。ブレーキ、アクセル、ステアリング、サスペンション、エンジン、ミッションなどを4WDシステムと連動させ制御するというすぐれもの。ドライバーが意のままに操れるように、コントロール性や安定性を今まで以上に高めてくれる。
 このほか、オートマチックマニュアル6速ミッションや6ポットのブレンボなど数々の最新技術で、誰でも速く走れそうなクルマに仕上がっている。
 メカニズム以外の部分でも、軽量なアルミのボディパネルや20インチホイールなど、スポーツ性能を高めるコダワリが随所に施されている。
 そして、X=10代目のランエボというに相応しいのが、アルミブロックを採用した新開発エンジン。詳細なスペックは未公開だけど、インタークーラーターボのMIVECエンジンということなので、軽量化されて戦闘力がさらにアップした4G63といったところかな。
 まだエボ9が発売されたばかりだけど、次世代モデルは、大幅に進化した究極のランエボが登場しそうな予感がするぞ。

運転に集中しやすいシンプルで機能的なブラックとアルミの内装。搭載されるミッションは、オートマチックマニュアル6速という、聞き慣れないタイプ。シフトノブやパドルシフトの雰囲気から、独自開発のシーケンシャルのような感じかな? 後部座席でもスポーティな走りを楽しめるというコンセプトなので、後ろも本格的なフルバケットシート。前席のヘッドレスト裏に埋め込まれた後席用モニターには、ドライビングに関する情報が表示され、ドライバーだけじゃなく全員で情報が共有できる。

20インチホイールに負けない大径ローターが大迫力。シルバーに輝くキャリパーはブレンボの6ポット。次期ランエボを随所に感じさせるクルマだけに、こういう部分は是非とも採用してもらいたい。  
 
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走りのシルビアではなく美しさを重視し、初代シルビアをコンセプトにしたコンパクトスポーツ。 RX-8のような観音開きのドアが注目ポイントだけど、FRと発表されたため走りの性能も気になるところ。


セルシオの後継であるレクサスブランドの最上級モデルが LF-Sh。ほぼこのカタチで市販化されるそうだけど、シンプルでスマートなスタイリングが◎。また、ウワサでは4.3~5リッター+モーターのハイブリッドエンジンを搭載するということなので、間違いなく世界中から注目される1台になりそうだ。


LEDやネオン管を多用したスポコン風なドレスアップと、バニング顔負けのサウンド&アクリルパネルでドレスアップ。オートサロンのミニバンブースに来ちゃったのかと思わせるほどのカスタマイズにビックリ 。


新開発の4WDシステムが、前後輪の駆動力を70:30 ̄30:70まで自動可変すると同時に、後輪の駆動力を左右で100:0 ̄0:100に瞬時に制御。思いどおりのドライビングをハイレベルに実現できる究極のシステムを搭載。


各ホイールの内側にモーターを内蔵することで、伝達ロスを減らした 4WDを実現するインホイールモーターを搭載。バネ下は重いけど、エンジンやミッション、デフなどが必要ないため、重量配分も燃料電池スペースで自由に設計できるそうだ。


モーターによる低速域のトルクと、直噴ロータリーエンジンによる低燃費かつハイパワーを両立した次世代エンジンを搭載。トルク &燃費が悪いという弱点が無くなれば、ロータリーエンジンの未来は明るいぞ!


水素とガソリンふたつのタンクを搭載し、水素が切れたら自動的にガソリンに切り替わる、デュアルフューエルシステムを採用。水素エンジンとしても使える、ロータリーエンジンのポテンシャルがあればこそ実現できた技術だ。


水素ロータリーエンジンを、マツダ初の FF用横置きに搭載。さらに低速域ではモーターのハイブリッド駆動でトルクもバッチリ。ロータリーエンジンの弱点である、燃費と排ガスを克服した次世代のロータリーだ。


軽のコペンに 1.5リットルエンジンを搭載し、全長と全幅をワイドに再設計。Z33のようなマッチョで迫力のあるマシンに進化したのに、車重はなんと880kg! しかも4輪にはブレンボを装備!!


1500ccエンジンのFFマシンとしての走りと、前後モーターによる電動4WDの一面をもつ、ハイブリッドマシン。リッターカーよりも燃費が良くて、2000ccなみのトルクも楽しめる欲張りモデルだ。


大人2人が乗れるぎりぎりサイズのスズキ LC。いい意味でレトロな外観に、赤とチェックのオシャレなインテリアがとってもキュート。お買い物マシンとして人気が出そうなコンセプトモデルだ。


オロチをオープン&ガルウイング化したコンセプトモデル。ホワイトに塗られたボディカラーと相まって、これまで以上のインパクトに仕上がっている。屋根付きモデルの市販化も気になるところだ。
東京モーターショー公式サイト http://www.tokyo-motorshow.com/
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