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ブローオフバルブと言えば、アクセルオフ時の過給圧を逃がし、タービン保護のために装着されるパーツ。これまでのトラストでは、あくまでも機能パーツととらえ、大気開放を前提にした製品を設定していなかったんだ。しかし、今回の新製品は、開放圧のリターン用パーツがオプション扱い、ファッション製を重視した仕上げと言うからさっそくチェックしてみよう。 | ||
アクセルオフ時に、ターボらしい大気開放音が楽しめるということで、10年ほど前に爆発的なブームになったのがブローオフバルブ。ここ数年下火になっていたけれど、その反動で新たなブームを巻き起こしそうなパーツでもあるんだ。そんなムードをいち早く察知したのかトラストでは、従来設定していなかった大気開放タイプのブローオフバルブを開発。アルマイトファンネルとメッキボディで無骨な仕上がり(!?)だった従来品とくらべ、グンとファッショナブルに仕上げられているよ。また、この製品は迫力のサウンドを実現するために、ボディの内部構造を見直し。アルミ削り出しの開放ファンネルにはディスチャージポートを設けて、切れのあるサウンドを奏でるようにしているんだ。
もちろん、改良されたポイントは音だけではない。アクセルオフの瞬間にインテーク側の圧力を放出するためのダイヤフラム制御方式には、ベロフラムを使いバルブのストロークを確保。40φに大きくなったバルブは機密性を高め、へたりの起こりにくいスプリングを採用するなど、圧漏れ対策もカンペキだ。また、開放音を嫌うユーザーには開放圧をリターンさせるための、ホースアタッチメントもオプションで準備しているよ。取り付けフランジは、トラストの従来品と同じなので、従来品のユーザーは本体だけ購入すれば新型へのコンバージョンも可能だよ。 |
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アルミ削り出しの開放ファンネルには、8個の穴(ディスチャージポート)が開いている。この穴が、圧縮圧を大気開放するときにファンネル周辺のエアを引き込み音を増幅、切れのあるサウンドを実現しているんだ。 | ダイヤフラムには、ピストンを巻き込む形で作動するベロフラム式を採用。これがコンパクトなボディでもじゅうぶんな容積を確保する秘密だ。また、瞬時にバルブ作動をさせるのにも有効。ヘタりにくく、バルブが閉じるスピードも追求したデュアルスプリングも採用。 | |||||
今回新たに開発された、ゴムシートを溶着したバルブシート。耐久性も高く、超高質ハードアルマイト表面処理をした40φのバルブとの組合わせで、高い機密性を実現している。 | ホースアタッチメント(1575円)があるので、純正ホースをつなげて開放したエアをリターンすることも可能。サイズは、19φ、29φ、32φ、34φの4種類を用意している。 | |||||
問い合わせ:トラスト 0479-77-3000 |