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今まで、トーヨータイヤのフラッグシップラジアルとして発売されてきた、トランピオR1Rが、プロクセスR1Rとしてリニューアル! 今回のリニューアルに合わせて、サイズラインナップを拡大し、コンパウンドはグリップ力をキープしたまま、耐摩耗性をアップしたということだ。そして、装着車両が早くもD1グランプリでも上位に食い込む性能を発揮しているというからチェックしてみよう。 |
というわけでトランピオからプロクセスへとリニューアルしたR1R。 このタイミングで、以前から要望の多かったサイズラインナップを拡大し、ハイグリップラジアルならではのネガ要素でもある”減りの早さ“という問題の改善にも取り組んだという。 もちろん、減りの早さを解決したからって、今までのグリップ性能を犠牲になんてしていないぞ。また、幅広なタイヤのトレッド面の剛性不足を防ぐために、タイヤの溝を若干浅くするなどしてあるのもポイントだ。 さらに、トランピオR1Rから受け継がれた、独特なトレッドパターン『アローヘッドグルーブ』は健在で、雨天時でも高いグリップ力を発揮。このトレッドパターンは、ドライグリップのみに重点を置いたものに見られがちだけど、ウェット性能もしっかり追求されているものなんだよ。 新設定されたサイズは255/35・18・265/35‐18・235/40‐17の3種類。これらのサイズ設定は、今時のスタイリングを作ろうとすると、どうしても欲しくなるモノだし、D1選手権を戦う選手などには、18インチでさらに戦闘力をアップするためにやっぱり、どうしても欲しかったモノだというよ。 D1グランプリの最終戦(筑波サーキット)では、準優勝の佐久間選手を始め、ベスト16に3台が勝ち残り。このリザルトは、いかにこのタイヤの戦闘力が高いかの証明になるんじゃないかな。 というわけで、準優勝した佐久間選手とベスト8に残った川畑選手にインプレッションを聞いてみたぞ。 |
トランピオR1Rから受け継がれた攻撃的なトレッドパターンのタイヤは、プロクセスR1Rになりコンパウンドを変更。それにより、以前から定評のあるグリップ力を落とすことなく、耐久性を持たせることに成功しているぞ。 | 大きめのリムガードを設けて、街乗りにも考慮しているよ。このタイヤの場合、じゃっかん引っぱりタイヤになっているんだけど、ホイールのリムよりも、ガードが外側にきてるのがわかるでしょ。これだけしっかりしたリムガードなら、ホイールのガリキズも少なくなるかな。 | |||
従来のものより、少しだけ浅くなったタイヤの溝。今までは、溝を深くすることで、タイヤの寿命をのばし、耐久性を確保していたんだ。だけど、コンパウンドを変更して耐久性が伸びたので、剛性アップに向けたとのこと。ゴムのたわみが少なくなって、カチッとした動きになるというわけだ。 | ||||
「前のトランピオと比べると、ブロックの剛性があがって、滑り出しがスムーズになったね。今までは、滑り出すときにグニャっとする感覚があったんだけど、今回のタイヤはそれがなくなって、滑り出しがわかりやすくなったんだ。コンパウンドを変更して、浅溝にできたことが効いてるんじゃないかな。それから、ブロックの剛性があがることで、トレッド面がしっかりグリップしてくれるから、横に滑ってるときのグリップもあがっているんじゃないかな? いざというときに止まれるから、追走でも安心して攻められるタイヤだね」 APPレーシング D1ドライバー 佐久間達也選手 |
「トランピオのときは、フロントに215-45サイズ、リヤに245-40サイズのタイヤを履いていましたが、プロクセスになってからは、フロントに235-40サイズ、リヤに265-35サイズを履いています。トレッド幅が広がったことで、グリップ力があがり、扁平率も小さくなったので動きがクイックになりました。操作性もよく、今までよりも高い進入スピードでコーナーに入れるようになりましたよ。また、耐久性がアップしたので、サドンデスになっても心配せずに踏んでいけるのがいいですね」 トラスト・D1ドライバー 川畑真人選手 |
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