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フェアレディZと言えば、スタイリッシュなボディに、ハイパワーエンジンを搭載し、日産の鳴り物入りでデビューした生粋のGTスポーツ。他車に先駆けて、280psの自主規制枠に到達したことで、当時大きなインパクトを受けたひとも多いんじゃないかと思う。当然のごとく、競うようにチューニングが行われ、最高速ステージ全盛期には、ライバルでもあるスープラとともに、GT‐Rキラーとして軽々と300km/hを超えるマシンが多く製作された。最高速ステージでのZ32のもうひとつの武器となったのが、エアロダイナミクスに優れたボディ形状。また、その流れるようなスタイリングにZの魅力を感じとるひとも少なくなかったんじゃないかな。そして、デビュー(平成元年)から16年、生産終了からも6年がたったZ32も、歴代のフェアレディZ同様に多くのファン、マニアが乗り続けているクルマの1台だ。今月号の表紙を飾ってくれたZ32は、長年チューニングを積み重ね、最高速ステージを走り続けてきた現役最高速ランナーの1台。昨年の末からカーヴにゆだねられ、ボディのカスタムに取りかかり、つい先日完成したボディキットを身にまとっている。主張しすぎず、美しく、そして過激なイメージのサイドラインを演出。Z32のスタイリングをさらに、低く安定したものへとさせているよね。このキットは、専用のフェイス(バンパー)を用意せず、市販のバンパー(純正ももちろんOK)をオーナーの好みで選べるように設計されているのも特徴のひとつ。これは、1台1台の装着車両が個性を失わないようにという配慮を込めてのものだ。 |
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最高速度300km/hを想定し、レヴォルフェSAでチューニングを施されたエンジン。ATミッションの特性に合わせて、最大出力は500ps弱、その代わりフレキシブルな特性に仕上げている。エンジンはフルバランス取りされ、ヘッドはソリッドリフター化、タービンはS14用の斜流タービンを使用している。 |
クァンタムの車高調は、伸びのストロークが多く取られ、路面の荒れたストリートでもしっかりとタイヤを接地させてくれる。また、エンジンブレーキが使いにくいATミッションに合わせ、フロントブレーキは6ポット、リヤブレーキはGT-R用のブレンボを移植。その他多くのアーム類などを使って仕上げられている。 |
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レヴォルフェSAで強化されたATミッションには、フルードクーラーなども装備され、高速走行に対応している。インテリアはブルーを基調にコーディネイトされ、各種追加メーターなどをズラリと配置、最高速仕様であることを意識させる。 |
TBKのフロントバンパーはポルシェ911を意識したドライビングライトを装備。低い位置から路面を照らす補助灯は、路面の異物を照らし出すのにも有効だ。カーヴのサイドモディファイキットは、オーナーの好きな市販バンパーを組み合わせることができるのも魅力のひとつ。 |
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取材協力:カーヴ・オートデザイン 045-540-0870 http://www.curve-ad.com/ | ○ このページの先頭へ |