C&Y DRAG SILVIA S15 From OPTION2 TOP > web マガジン > ピックアップマシン バックナンバー > C&Y DRAG SILVIA S15
C&Y DRAG2J-15 SILVIA[S15]
2JZを換装して構造変更を受けた合法ストリート仕様
C&Yスポーツと言えば、キョーレツなスワップチューンを売り物にした異色のチューニングショップ。以前は、あの変わったクルマを作るトコね、なんて言われることも多かったけれど、ここ数年はメキメキと頭角を現し、勝つためのエンジンスワップというジャンルを確立したといってもいいんじゃないかな。そんなC&Yスポーツが、昨年からデモカーとして製作してきたのが、このシルビア。NA・AT・不人気色という格安ベース車に、昨年のゼロヨンイベントでクラッシュしてしまった、以前のデモカー(AE85に2JZを換装・代表の知念さんの愛車)のエンジンや駆動系を換装したという変わり種マシンだ。その特徴は、約900psを発揮するフルチューンの2JZエンジンと、オリジナルのホリンジャーシーケンシャル改エアシフター。ミッキートンプソン社のDOTタイヤを装備して、年内に9秒代半ばを目指してセットアップしていこうというモンスターなのだ。参考までに、シェイクダウンでのタイムは10秒2、ラバーグリップの効いた仙台ハイランドに持ち込めば、いきなり目標をクリアしてしまいそうな勢いで、製作したスタッフも大満足の仕上がりだ。また、このマシンは完成してから2JZを搭載して、構造変更検査を受けている合法仕様。普段は、車検対応仕様のゲトラグ6速を搭載して、ストリートでも活躍しているようすだよ。また、このクルマの製作時に、シルビアにJZ系エンジンを搭載するメンバーの治具も作ったので、今後はスワップマウントキットとしても販売できるし、作業依頼があっても待ち時間を最低限ですますことができそうとのこと。すでに、お客さんの中にはシルビアに1JZエンジンを搭載したドリフト仕様なんてマシンもいるということなので、機会があったら紹介したいと思っているよ。参考までに、シルビアに1JZを搭載するとした場合、ベース車両持ち込みで、エンジンなどパーツの手配はC&Yスポーツで行うとして、公認車検まで込みの見積もりは約170万円から。決して安い作業ではないけれど、得られるパフォーマンスからすれば、高いものじゃないとも言えるよ。既存の方法論にとらわれない、自由な発想でチューニングをしてみたいっていうひとは、いちどC&Yスポーツに相談してみるといいかもしれないよ。
ORIGINAL AIR SHIFTER
工業用の窒素ガスとエアシリンダーの組み合わせで製作された、シーケンシャルシフト改のエアシフター。このシステムの採用で、シフトミスがなくなったのはもちろん、シフトによるタイムロスも皆無といえるほど少なくなってタイムアップしたそうだ。
ENGINE
エンジンは、2JZ改3.1。HKSのカムシャフトやRB26用強化バルブスプリングの流用などでフルチューンされている。組み合わされるタービンは、トラストの最高峰T88‐38GK、これでブースト圧2.2kg/cm2時に約900psを発揮する。
DRAG WING
昨年、アメリカに行ってインポートドラッグシリーズを観戦。その際に見てきたウイングを参考に製作したのがこの形状だ。アメリカのドラッグレースは、プロフェッショナルなエンジニアがマシンを製作しているだけあって、参考になる部分が多かったそうだ。
INTERIOR
ストリートマシンとして製作しているので、このマシンに関しては内装も残し、リヤシートを取り除いたこと以外、これといって軽量化も行っていない。また、お客さんにテスト結果をフィードバックするため、現状ではボディ補強もしていないそうだ。
STREET DRAG TIRE
アメリカ製のストリートドラッグタイヤ、ミッキートンプソン社のETドラッグを装備。ドラッグスリックをストリート用にリメイクしたというもので、バイアス構造となっている。DOTというストリートタイヤ規格をクリアしているので、日本のストリートも走行OK
WIDE BODY
極太のドラッグタイヤ(今装着しているETドラッグの幅は11.5インチ)を履くために、ワイドボディ化しているのは見逃せないポイント。S15シルビアは、5ナンバーサイズのため太いタイヤが履けないのがネックだからね。
  取材協力:C&Yスポーツ 0561-38-8325 http://www.c-ysports.com/   ○ このページの先頭へ