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シルビア&180SXと言えば、チューニングカーの王道といったイメージもあるけれど、このところセダン系に押されて、表舞台に立つチューニングカーが減ってきていたよね。その結果、中古車相場も安値安定。初心者でも手軽に買えるベース車両になってきているんだ。しかも、180SXはロングセラーモデルだったために、低年式モデルならホントに格安で手にはいることもあるからね。また、セダン系の重量ボディの動きの悪さを感じてきた上級者も、原点復帰という感じで目を向けているという情報もこのところよく耳にする。そんな上級者の中のひとりが、ワークス9の大塚さん。免許を取ったときから大好きな180SXを、今流のデザインで仕上げたいということで、昨年末から作ってきたのがこの180SXというわけだ。大塚さん自身がドリフターということもあって、クルマ作りはボディ作りからしっかりと行われ、エアロパーツを見せるためのデモカーとは思えない作り込みだ。いちど、ボディはドンガラにされ要所にはスポット増し、ロールケージは溶接留め、また大径タイヤで切れ角をアップするために、フロントフェンダーは完全に作り直されているくらいだからね。また、今っぽさというコンセプトから、S15のダッシュボードを移植したりして、小技も満載。エアロパーツは、ワークス9の本業であることもあって、こだわりまくり。前後のブリスターフェンダーや、横向きで走ってもラジエターに走行風があたる、大きな開口部をもたせたバンパーなどは、カッコよさと機能を自分なりに両立できて大満足の仕上がりということだ。もちろん、エアロパーツの素材は柔軟性が自慢のFマジック。軽いクラッシュなら、エアロが割れる心配ナシだから、安心してドリフトできちゃうでしょ。というわけで、一時のハチロクブームみたいのがもうすぐ来る(というウワサの)180SXに、先乗りしてカッコいいクルマに仕上げてみるのも楽しいんじゃないかな。
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S14用のSR20DETをライトチューン。カムやS15タービンを使って約320psに仕上げている。決してハイパワーじゃないけど基本に忠実で乗りやすい仕様だよ。切れ角アップのために作り直されたフェンダーアーチは、HKSなどのD1マシンを研究して製作したそうだ。 |
新作のワイドフェンダーは、フロント25mm、リヤ45mmボディ幅が広がり、グラマラスなイメージを作り出してくれる。もちろん、素材は割れにくいFマジックを素材にしているよ。スパルタンにリベットで仕上げるなんていうのもよさそうだ。 |
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サスペンションはGPスポーツの新作、Gマスター。フロントブレーキはR32用4ポットでかるく強化してある。リヤメンバーはS15用でトラクション性能が大幅にアップしているぞ。 |
あまりに普通すぎて見落としちゃいそうだけど、よく見てみると実はS15のダッシュボードが移植されていたりする。新鮮な気持ちでこの180SXに乗りたいから、というコトらしいけど、装着自体は意外とカンタンだったとか。ただし、配線などの手直し作業はけっこう手間だったそうだ。また、車両はいちどドンガラにし、ロールケージは溶接留め。室内までオールペンして仕上げているので、よけいなものはいっさいナシだ。 |
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取材協力:ワークス9 0258-23-0532 http://www.works9.com/ |