Super GReddy 7 From OPTION2[2005.12] TOP > web マガジン > ピックアップマシン バックナンバー > Super GReddy 7
唯一無二の存在感、
圧倒的な戦闘力!
GT選手権トップドライバーが”勝つことを追求!
RS☆RSUPRA[JZA]
アメリカで開催されるオートサロンのプレイベントで ワールドプレミアデビュー
 2006年のオートサロン向け車両の、完成第1号はおそらくRE雨宮のSuper GReddy 7 RE20B。RE雨宮の全力を注ぎ込んだ、ストリートチューンの集大成として製作されたマシンだ。
 そのコンセプトは湾岸300km/h仕様。実際にそういう走り方をするかしないか‥‥は別の話として、加減速が多く、路面状況も万全とはいえない環境で、余裕の300km/hクルーズを達成することができる、完成度の高いチューニングカーを作ろうというわけだ。
 そのために選ばれたのはコスモに搭載されていた3ローターエンジンの20B。もちろん、ただ300km/hだせるエンジン、というものなら13B(2ローター)でも製作できる。しかし、2ローターの13Bでは、耐久性が乏しくなるような、いわゆる絞り出す形でのチューニングが必要になってしまう。
 また、低速トルクがじゅうぶんでないため、加減速を繰り返しながらの高速走行に適した仕様とは言い切れないものになっちゃうからね。あくまで、余裕の300km/hクルーズをめざしているというわけだ。
 そこで、3ローターの20Bをベースエンジンに選び、じゅぶんな低速トルクを得る方法を選んだ。
 しかし、ロータリーどおしだから、カンタンに換装ができる‥‥のかというとそうではないんだ。まず、搭載に当たっては重量バランスにもこだわり、エンジンを13Bの搭載位置より、後ろに10cm、前に6cmというレイアウトで配置するための加工が多数。ボディ加工はもちろん、パワープラントフレームやプロペラシャフトまで、寸法あわせされているよ。
 エクステリアはRE雨宮ファン待望の2006年モデル。ポルシェ997のヘッドライトを流用したフロントフェイスに、ロータリーをモチーフにしたダクトを盛り込んだ、個性的なリヤバンパー。そして、従来モデルから、さらに洗練されたワイドフェンダーなど、見どころは満載だ。
 今回取材した車両は、12月にアメリカで開催される東京オートサロンのワールドプレミアイベントPRE TOKYO AUTO SALONのタイミングにあわせて製作されたもの。
 今回の表紙撮影当日に完成し、そのままアメリカへむけて船積みされたよ。もちろん、新年の東京オートサロンには、日本に戻ってきて、RE雨宮ブースに展示される予定だから楽しみにしていてね!!


ムービーを見る
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ENGINE
重量配分の悪化が発生しないよう、13B-REWと比べて、前に6cm、後ろに10cmという位置関係でマウントされたというのは、コスモ用の20B。サイドポートに加工され、TD08-34Dを合わせることで650PSを発生する。インタークーラーはトラスト製のものをワンオフでVマウント、エンジンマネージメントはモーテックによって行っている。
V-MOUNT
DESIGN
インタークーラーを水平近くに置き、ラジエターを後に倒したVマウントスタイルの冷却系。エンジンの発熱量が上がるため、クーリング対策は重要なファクターになる。また、合法(公認)チューンのストリートマシンとして街乗りが快適にできるよう、エアコンも残されているよ。当然、快適性を損なう軽量化は行っていない。
 

リヤバンパーのセンターには、ローター形状を象徴したダクトが設けられ、そこからセンター出しのドルフィンマフラーが出されている。市販時には、バックランプ付きのカバー&純正位置にマフラーテールが出るタイプの選択も可能になる。
SUSPENSION
クァンタムのRE雨宮オリジナル車高調は、この車両にあわせたオリジナルセッティングが施されたモノ。車検に対応する車高を維持しながら、湾岸最高速ステージを走ることを想定しているよ。ブレーキはトラストの6ポッド、スタビやアーム類なども強化されている。
ENKEI RP F-1
すっかり、RE雨宮のイメージに定着したエンケイのRP F-1。フロントは9・5J、リヤは10JのホイールにF:24/40-18、R:265/35-18というタイヤサイズの組み合わせだ。装着タイヤはアドバンスポーツ。300km/hを越えるスピードレンジに対応したストリートラジアルタイヤだ。

INTERIOR
エクステリアと同基調にコーディネイトされたインテリア。トラストのe-01のほか、必要な追加メーター類は装着されているけれど、ハードなチューニングイメージには仕上げていない。エアバッグを活かすため、現状は純正ステアリングをカラーリングしたものが装着されている。
   
WILD BOY
ボディキットは、フロントセクションとリヤセクションにわけて製品化される。06フロントフルボディキットは、ポルシェ997のライトとミニクーパーのウインカーを使ったフェイス、リヤスポイラーはディフューザーまでを一体的にデザインされているのが特徴。また、リヤフェンダーは従来品のイメージを踏襲しつつ、絞り込みなどを入れてリニューアル。


日本のストリートチューンを世界のみなさんに見てもらいたいです!!
「このマシンは、RX-7の低速トルクの不足という弱点を補うため、コスモに搭載されている20Bを換装しています。3ローターエンジンを搭載することで、3リッタークラスのレシプロエンジンと対等以上のビッグトルクになりますから、湾岸など加減速の多いストリートの最高速ステージでは、大きなアドバンテージになります。もともとロータリーエンジンは、背圧が高いためビッグシングルでも低速からまわせ、ハイスピードクルージングがすごく楽しくなると思います。シェイクダウンの前に船積みし、D1グランプリUSAと同時に開催される“プレ東京オートサロン”でワールドプレミアデビューの予定ですよ」

RE雨宮 雨宮 剣
取材協力:RE雨宮 0476-90-0007 http://www.re-amemiya.co.jp/   ○ このページの先頭へ