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ミツビシ コルト ラリーアート バージョンR From JDM-OPTION[2006.07]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
ミツビシ コルト ラリーアート バージョンR PART2
MITSUBISHI COLT RALLIART Version-R
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扱いやすい特性のターボエンジン
 搭載するエンジンは、MIVEC(マイベック=可変バルブタイミング機構)を組み合わせた4気筒1.5Lのターボ付。最高出力154ps、最大トルク21.4kg-mというスペックは「ラリーアート」から「ラリーアート バージョンR」への進化に伴ってパワーが7ps、トルクは2.1kg-mアップ(MT車)したことになる。この出力アップは、パイプ径を太くして排圧を30%低減したという排気系チューニングの結果。排気といえば、太めでワイルドな排気音もスポーティで、走る前からその気にさせる演出だ。
 いかにも走りそうなエクステリアやモータースポーツをイメージさせる「ラリーアート」というグレード名だけに、エンジンは高回転でパワーを炸裂するじゃじゃ馬的な味付け‥‥と想像していたが、実際に走ってみるとちがっていた。意外なことに、味付けは優等生的だったりする。
 低回転でもじゅうぶんに発生しているトルクは、2500rpmから5000rpmという幅広い範囲で90%以上を発生。スタートからの加速は、まるで排気量アップしたNA車のようにフラット スムーズでかなり実用的だ。中間加速でシフトダウンする回数が少なくて済むのが容易に想像できるほどである。
 逆にいえば、高回転までまわす楽しさは少ない。レブリミットは6500rpmに設定されているが、5000rpmを超えると息苦しくなってくるため、早めのシフトアップで速度を上げていくシフトワークがラリーアート バージョンRの走り方。実用的だけど、刺激が少ないのがちょっと残念なところだ。ECUチューンなどでもう少し高回転を楽しめるように味付けしたら、もっともっと気持ちよくなるだろう。
1.5LのMIVEC機構付エンジンに、インタークーラー付のターボを追加。従来の「ラリーアート」よりもパワーアップし、最高出力154psを6000rpmで、最大トルク21.4kg-mを3500rpmで発生する。 バージョンRへの進化にあわせて、ボンネットフードにランサーエボリューションのようなエアアウトレットを追加。開口部を増やしたバンパーとあわせて、エンジンの冷却性能を高めている。
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