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トヨタ クラウン マジェスタ スーパーチャージャー From JDM-OPTION [2006.09] |
ムービーレポート |
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スーパーチャージャー付きの340psエンジン |
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スーパーチャージャーを追加した4.3L V8エンジンは、ノーマル+60psの340psと超パワフル。ところが、加速にはドカンとくるようなトルク感はなし。過給機を効かせている押し出し感よりも、排気量を上げてトルクを稼いでいる自然なフィーリングになっている。 いざアクセルを踏み込むと、過給機の効きを強く意識することなく、アクセルの踏み込みに応じてリニアにトルクが立ち上がるのが印象的だ。そして気がつくと‥‥、驚くほどのスピードに達している。エンジン本体に手をつけていないにもかかわらず、6000rpm+αまでのスムーズな吹け上がりや高回転のフィーリングがノーマルよりも軽快になっているのはコンピュータープログラムが変更されているからだろう。もちろん、スーパーチャージャーと聞いて連想しがちな高回転での頭打ち感はまったくない。 これが、トヨタから発売されているスーパーチャージャー付のクラウンマジェスタ。「おもて」のクラウンマジェスタにスーパーチャージャー仕様なんてないけれど、「裏メニュー」としてしっかりとオプションカタログに載っていて、全国のトヨタディーラー(トヨタ店)で購入可能なクルマなのだ。 |
ちなみにベース車両は「Aタイプ」、「Cタイプ」、「Cタイプ“Fパッケージ”」と2WDの全グレードから選べて、プライスタグはベースモデルの約200万円アップ! 値段だけを聞くとやや高いと感じるかもしれないが、チューンドカーを感じない扱いやすさとディーラーで販売するのにふさわしい耐久性、そして安全性まで含めた数多くのテストをこなし、ノーマルカーに匹敵する完成度の高さを身につけていると考えれば、理解できなくはない。 このマジェスタに、スーパーチャージャーをはじめサスペンションなどのパーツを袈装しているのは、トヨタ直系のカスタマイズファクトリーであるトヨタモデリスタインターナショナル。そしてエンジンの開発を担当したのは、あのトムスなのだ。 とはいえ、トムスが3UZエンジン用にリリースしているコンプレッサーキットをそのまま搭載しているわけではない。トムスのコンプレッサーキットが354psなのに対して、モデリスタが手がけるマジェスタ用のスーパーチャージャーは340ps。ピークパワーは14ps低いスペックになっているが、それは自然なフィーリングと扱いやすさにベクトルを向けた結果であり、ディーラーで販売するにあたってどんなユーザーでも違和感なく運転できる味付けになっているのだ。 |
ボンネットフードを開けてすぐにわかるちがいは、エンジンのVバンクカバーがノーマルのプラスチック製から、カーボン製に変わっていること。 | Vバンクカバーとエンジンの間に吸音材を備え、静粛性を向上。とはいえ、スーパーチャージャーの作動音は騒がしくない程度に運転席にも伝わってくる。 | |||
ルーツタイプのスーパーチャージャーユニットは、トムスがセッテイングを担当。しかし、マジェスタの特性にあわせてトムス仕様とは異なる味付けだ。 | フロントバンパーの開口部から見えるのは、コンプレッサーで暖まった吸気を冷やすための水冷式インタークーラー。スーパーチャージャー内に水を循環させて、吸気を冷やす。 |