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トヨタ クラウン マジェスタ スーパーチャージャー From JDM-OPTION [2006.09]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
トヨタ クラウン マジェスタ スーパーチャージャー PART2
TOYOA CROWN MAJESTA SUPERCHARGER
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足まわりはあくまでジェントルな味つけ
 クラウンマジェスタは、全グレードともにエアサスを採用している。そしてこのスーパーチャージャー仕様の足まわりのポイントといえば、エアサスは殺さずに専用の味つけを施していることだろう。
 車高はノーマル比20mmダウンしているが、エアサスのエアチャンバー容量は変えずに内部構造を変更しているのでノーマルと同じストローク量を確保。減衰力を高めて前後のスタビライザーを専用品に交換して、ロールを減らし走行安定性を高めている。
 サスペンションの変更に当たっては、車高調整機能などエアサスの電子機構をはじめVSCやVDIMの制御(走行状態によりサスペンションの特性を調整する)をいっさい犠牲にせず、専用エアサスのチューニングと両立しているのはさすがメーカー直系の仕事といえるだろう。
 そんなリファインが施されたサスペンションだが、ワインディングをガンガン走るための味付けかといえば、そうではない。コーナリング中に重量級の車両重量(約1.7トン)を支えるにはやや役不足で、ある程度のペース(ふつうのマジェスタオーナーよりはやや速いペース)まではスポーティな走りを楽しむことができるが、「攻める」の領域になるともうすこし車体の落ち着きが欲しくなってくる。
 しかし、誤解してはいけないのは、このクラウンマジェスタのターゲットはワインディングを攻めることではないという点。狙っているのはあくまでもノーマルのクラウンマジェスタの延長線上であり、同乗者に不快を与えない乗り心地と快適性、そしてプラスαのスポーティなハンドリングなのである。そう考えれば、サスペンションの味付けも理解しやすいだろう。
 試乗車はオプションの19インチタイヤを履いていたが、19インチにもかかわらず不快なドタバタ感も大きな突き上げもなし。同乗者にはサスペンションチューニングしていることを感じさせずに、スポーティなテイストを盛り込んでいるのだ。そんなサスペンションは、大パワーかつ扱いやすいエンジンとの組み合わせで、ハイペースでも疲れない高速道路のクルーズ性能を実現している。
サスペンションはフロントダブルウイッシュボーン、リヤはマルチリンクでノーマル同様にエアサスペンションを継承。専用の強化スタビライザーは黄色で、目立つ。 17インチが標準装備で、試乗車に装着してあるホイールはモデリスタオプションの19インチ。ワーク製のLS305(ファインハイトシルバー)で、8JJだ。
19インチのホイールを選ぶと、タイヤはアドバンスポーツがセットになる。サイズは225/40ZR19。グリップと静粛性を高いレベルを高い次元で両立。 エアサスの自動車高調整機能やスポーツモード、そしてVSC、VDIMなどのデバイスはいっさいキャンセルされていない。ノーマル同様に使うことができる。
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