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マツダ スピード アクセラ From JDM-OPTION [2006.11]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
マツダスピード アクセラ PART3
MAZDA MAZDASPEED AXELA
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ボーイズレーサー風味のやんちゃで懐かしい走り
 気になる走りの味は、わかりやすいくらい元気。というか、あえて元気な走りを演出しているのだろう。かつてのスタタボやマーチターボのようなボーイズレーサー的懐かしさというか、過激で直球勝負なのだ。
 エンジン回転を高めにクラッチミートしてスタートすれば、ジャダーを起こしながら豪快に加速開始。エンジンパワーがあるから車速はおもしろいようにあがっていくし、アクセルを戻せばノーズがインに入り、アクセルを踏めばまっすぐ進もうとするコーナリング中の挙動も、アクセルコントロールで姿勢を変えて曲がっていく楽しさを持っている。最近流行りの「自然に速い」とは対極の道を歩む「速さを動きで表現」している味付けである。
 内外装だって、わかりやすい直球勝負。ガバッと開いた口のフロントバンパーや、空力上のメリットはないけれどディフューザー形状のリヤバンパーが「内に秘めた速さ」を表現している。肩のサポートが大きく張出した専用のセミバケットシートも、まるで社外品のようにスポーティなデザインだ。
 走りはアクセルワークなど積極的にテクニックを盛り込む必要があるのがおもしろい。ターゲットを絞ったマニアックな味付けである。ワインディングを楽しむときの「オレは一生懸命走っているよ!」的な満足感は高い。
 そして「根っからのボーイズレーサーだなぁ」と感じるのは、足まわりに対してパワーが勝っている懐かしさがあることだ。まぁ、絶対スピードや走りのレベルはかつてのボーイズレーサーとは比較にならない高いレベルなんだけど。
 ただ残念なのは、本気で走ろうと思えばサスペンションの設定がやや軟らかく感じること。コーナリング中のロール感やロール量は悪くないのだが、前後のピッチングを吸収しきれていないことがあるし、高速道路では車体の上下動が大きすぎることもあった。ワインディングでもスポーティな走りのポテンシャルは高いから、サスペンションを改善すればもっと楽しい走りになることは間違いない。
 それこそマツダスピードブランドの車高調サスペンションを用意して、マツダスピードアクセラのマツダスピード仕様なんて作ってみてはどうだろう?
 それにしても、これで241万円は安すぎだ。
ヤル気を感じる、大胆な開口部のバンパー。高速道路の追い越し車線でルームミラーに移ったら、たぶん道を譲ってくれるだろう。もちろんマツダスピードアクセラ専用のアイテムだ。 「MAZDASPEED」のロゴを刺繍した、セミバケットシートを標準装備。ワインディングを攻めるときの激しい横Gに対しても、しっかり身体を支えてくれる。色使いはもっと刺激的なほうがいい!?
試乗レポーター工藤ちゃんの総括
ランエボIX MRの○と×
○
直球勝負でわかりやすい走りの味と
内外装のスポーティテイストは
マツダならでは! ×
ハンドリングは楽しいけれど
本格的に走るならサスペンションを
もっと締め上げないとね!
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