レクサス IS350 From JDM-OPTION [2006.12] | TOP > ムービーコンテンツ > 試乗レポート バックナンバー > レクサスIS350 |
ムービーレポート |
※ムービーをご覧になるには「Macromedia Flash Player 8」が必要です。持っていない方はこちらから。 |
トヨタだけどトヨタじゃないそれがレクサス |
|
今から20年位前のこと、世界中で販売台数が急増していた1980年代のトヨタにだって悩みはあった。それは、もっともっと客層を広げるための次の一手についてだった。もっとも利益を上げている北米市場でのトヨタは「安くて壊れないベーシックカー」というイメージがあり販売を拡大していたけど、そのイメージがネックとなり、高い値段のクルマを販売できないジレンマを抱えていた。そんなジレンマを打破し、高い値段で売れて利益率の高い高級車を販売する道を模索していたのだ。 そこで考えたのが、新たなるブランド戦略。トヨタではない別のブランドを立ち上げて、トヨタとはちがう顧客をターゲットにすることを思いつき、そして実行。トヨタだけどトヨタより数段上の高級感と価格を持つブランド、それがレクサスだ。 1989年にアメリカでスタートしたレクサスは大ヒットし、あっという間に人気の高級ブランドの頂点に立つほど大成功。多くのアメリカ人はレクサスがトヨタだと知らないし、日本車ではなくアメリカ製のブランドだと思っているひとも少なくないのだとか。ブランドって凄いね。 そんなレクサスが、日本に凱旋帰国したのは2005年。アリストの後継であるGSと、ソアラのレクサス仕様のSCを皮切りに、コンパクトセダンのIS、セルシオの後継LSを投入し、日本でもブランドを構築している最中なのだ。 |
というわけで、今回のレポートはレクサスIS。ちなみにアルテッツァはアメリカでISとして売っていたモデルだから、ISはアルテッツァの後継車にあたる。そして、日本でのレクサススタートとほぼ同時にフルモデルチェンジし、日本でもISとして再スタートしたのである。 日本でのレクサススタートに先立ち、トヨタはレクサスの開発を専門におこなう部署を立ち上げ、走りもこれまで以上に磨くことにしたという。ISはそんなレクサスのラインナップの中で、もっともボディがコンパクトで、スポーティなハンドリングが売りの4ドアセダン。というわけで今回は、レクサスのスポーツ性を見極めるレポートをお届けしよう。 エンジンは2.5リッターと3.5リッターをラインナップ。そして標準仕様のほかに上質仕様の「バージョンL」、スポーティな「バージョンS」、エレガントな内装の「バージョンI」が用意されるが、今回はISの中でもっともスポーティなIS350バージョンSを試乗車として選んでみた。 |
エクステリアだけでなくエンジンルームにも、トヨタエンブレムやTOYOTAの表記は見当たらない。開発から販売までを、トヨタとはちがう「LEXUS」というブランドで展開しているからだ。 | 通信ユニット内蔵のHDDカーナビを標準装着するなど、装備面は高級ブランドのレクサスにふさわしくフル装備状態。スイッチひとつひとつのタッチやステアリングの革の手触りも含め、質感はとても高い。 |