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日産 スカイライン 350GT From JDM-OPTION [2007.01] |
ムービーレポート |
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キープコンセプトだけどしっかりフルモデルチェンジ |
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だれだ? 新しいスカイラインを見て「マイチェンじゃないの?」なんていっているのは‥‥。 CMでは世界のイチローに世界の渡辺謙という豪華メンバーに主役の座を奪われてしまっている、そしてエクステリアは先代のV35からあまり変わっていないように見えるスカイラインだけど、しっかりフルモデルチェンジだから間違えないように! エクステリアは先代(V35)からキープコンセプト。だけどヘッドライトは縦型からL字型に変更になっているし、前長は5mm、全幅は20mm増えつつ全高は20mmダウンしていわゆる「ワイド&ロー」のフォルムになっている。そしてプラットフォームは、V35でデビューしフェアレディZやフーガなどにも使っている“FR-Lプラットフォーム”から細部をリファインした進化版。エンジン搭載位置を15mm下げて低重心化しているのは、もちろん走りのためだ。 フロントがダブルウイッシュボーン、リヤにマルチリンクを採用したサスペンションは先代と同じ形式だが、まったくの新設計で新世代にバトンタッチ。そして、新型スカイライン最大の注目装備が、世界初採用の「4輪アクティブステア」だ。 アクティブ(Active)という言葉には「積極的に」とか「自発的に」なんていう意味があるけど、超簡潔にいってしまうと、状況に応じてクルマが操舵量を増減する(前輪の切れ角を増やしたり減らしたりする)操舵システムのこと。いままでにもフロントにアクティブステアを採用したクルマ(BMWの5シリーズとか)はあったけど、スカイラインの特徴は後輪の操舵制御(ハイキャスを進化させたもの)もセットにしている。前輪も後輪も制御するから、「世界初の4輪アクティブステア」というわけだ。 |
前輪の舵角は、ドライバーのステアリング操作に加え、ステアリングシャフトと同軸上にレイアウトしたモーターが動くことで増減。舵角センサーや車速センサーなどの情報からクルマがドライバーの意図を判断して操舵量を増減することで、実際のギヤ比は固定されているのにステアリングギヤ比が変化しているような動きを作り出しているのである。そして後輪は、スタビリティ向上のために同位相に制御。低速では少ないステアリングで舵角を多めに、40km/hから80km/hまでの中速域では後輪が同位相し安定かつキビキビ感を演出、それ以上の速度息では前輪の切れ角を抑えることに加えて後輪の同位相により安定感を高める味付けになっている。 ちなみに4輪アクティブステアは、「4WAS」という名前(むかしのアンチロックブレーキみたいだ!)で、もっともスポーティなグレードである「350GTタイプS」と「350GTタイプSP(本革シートなどを装着したスポーツ&プレミアムグレード)」にメーカーオプション設定。価格は15万7500円だ。 |
双胴のヨットをイメージしたというフェンダーの盛り上がりは、V35から引き続き採用。ヘッドライトがL字型になっているのがV36の特徴だ。ヘッドランプはバイキセノンでAFSもメーカーオプションで設定。 | スカイラインといえば丸型テールランプがお約束。V35前期型で廃止されたときは賛否両論があったが、V36ではV35の後期型から引き続き、丸型4灯のLEDテールランプを備えている。 | |||
カーナビ(全車にメーカーオプション)は、日産初のHDDタイプでタッチパネル操作式。カーナビ未装着車でも、車両情報などを表示するための7インチの液晶モニターは標準装備だ。 | 350GTタイプPとタイプSPのタイヤは、フロントが225/50R18、リヤは245/45R18。銘柄はポテンザRE050Aだ。そのほかのグレードは、前後とも225/55R17サイズとなる。 | |||
フロントサスペンションはダブルウイッシュボーン。高強度の鍛造アルミアームを使うなど、高剛性化と軽量化を目指した作りだ。基本構成はV35と同じだが、新規に設計している。 | リヤサスペンションはマルチリンク式で、フロント同様にアルミ製のアームを採用。ブレーキはV35より強化してあり、ローターの直径(試乗車は前後ともにφ330)は前後ともに約1割大きくなった。 | |||