仏恥義理80's From OPTION [2006.10] TOP > web マガジン > 特集 バックナンバー > 仏恥義理80's > スカイラインGTS-R
昭和車チューンがおもしろい!!
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MZ12 ソアラ3.0GTリミテッド
HZ31 フェアレディZ 300ZX

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R31 HOUSE スカイラインGTS-R[HR31]
パワーとおなじくらいサウンドにこだわる
それがGTS-Rならではの楽しみかただ!
取材協力:R31ハウス 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩1081 0574-28-0899  http://www.r31house.co.jp
等長ステンエキマニとTO4Eを標準装備!!
 R31のなかでも特別な1台として知られるのが、87年にグループAクラスのホモロゲモデルとして800台限定で発売されたGTS-R。  エンジンは、GTSツインカム24Vターボに搭載されるRB20DETをベースに等長ステンエキマニやギャレットTO4Eタービン、前置きインタークーラーで武装したRB20DET-R。最高出力は210psとRB20DETに対してプラス20psにとどまっているけど、ブーストアップのみで300psを達成。さらに、ピストンやコンロッドの強化と燃料系の容量確保、タービンのハイフロー加工によってグループAマシンとおなじ400psをねらえる…GTS-Rはそれくらいのポテンシャルを秘めているのだ。
 R31専門店として国内ではもちろん、いまや世界にもその名が知られているR31ハウス店長の柴田サンいわく「ウチではGTS-Rを長く楽しんでもらうために“30%のパワーアップで乗りましょう!”ということをススメとるんですよ。カタログ値で210psやから、実測250〜260psくらいの仕様になりますね」とのこと。
 そのサンプルがココで紹介する1台。エンジン本体は東名ポンカム(IN/EX256度 8.5mmリフト)を組み、あとはアクチュエーターを強化タイプに交換しただけの、ごく初歩的なブーストアップ仕様だ。これで最大ブースト圧は0.9kg/cm²にセットされ、260psを発揮する。
 ただ、RB20DET-Rチューンの楽しみはパワーアップをねらうだけじゃない。「パワーをあげて速くするだけならRB25にでも26にでもスワップすればイイんです。それでもRB20DET-Rにこだわってチューニングするのは、純正で入ってる等長ステンエキマニの放つ“音”がスバラシく、それをとことん楽しみたい!って思うからなんですよ。だから、ウチでは排気系チューンにこだわってますね。そのサウンドは鳥肌が立つどころか、脳ミソがとろけるんじゃないか? って思うくらいですよ」と柴田サン。R31好きが高じてショップを開いてしまったひとがいうだけに、そのコトバにはやたら説得力があるってもんだ。
 取材車両はR31ハウスオリジナルのフロントパイプとマフラーを装着。カム交換の相乗効果もあって、とくに高回転域でのサウンドは、思わず後頭部がシビレるくらいの気持ちよさだ。ちなみに、このR31のオーナーもGTS-Rを購入するイチバンの決め手になったのは“音”だったとか。
 速さを求めるなら、パワーを出せるエンジンはほかにいくらでもあるし、もっといえばベース車がR31である必要もない。逆にいうとGTS-Rをチューニングするってことは「どこまで気持ちイイ音を出せるか?」を追求することにほかならないワケだ。
 限定800台という希少性やチューニング適応力などがクローズアップされがちなGTS-R。でも、もっともGTS-Rらしさをかんじられるのは、RB20DET-Rでなければ出せない、唯一無二の超官能的なエキゾーストサウンドに尽きるのだ。
ボディカラーはGTS-Rだけにあたえられた専用色ブルーブラック。そのほか、トランクリッドのロゴをはじめFRP製大型リヤスポイラーや固定式フロントスポイラーなどが専用品になる。 東名ポンカムを組み、アクチュエーターを強化タイプに交換したRB20DET-Rのブーストアップ仕様。最大ブースト圧は0.9kg/cm²にセットされ、カタログ値+50psとなる260psを発生する。タービンの容量的にはまだまだよゆうがある状態だ。ちなみに、ストラットタワーバーもGTS-Rには標準装備される。
パワーアップはもちろん、それ以上にエキゾーストサウンドにこだわってるといっても過言じゃないR 31オリジナルマフラー(メイン76φ、テール100φ)を装着。純正で等長ステンエキマニが組まれるRB20DET-Rは排気系に手をくわえてこそ、本来の“音”が楽しめるのだ。 ホイールはグラムライツ57プロでフロント17インチ、リヤ18インチと異径サイズをチョイス。その奥にのぞいているブレーキキャリパーとローターはR32用に交換されている。
追加メーターはステアリングコラムの上にセットされたブースト計のみ。ブーストコントローラーにはトラストプロフェックBが使われる。ステアリングホイールは純正採用のイタルボランテに代えてモモに交換。また、座面のいちぶしか写ってないけど、GTS-Rにはホールド性を高めたモノフォルムバケットシートが装着されるのだ。 「いまウチで面倒見てるGTS-Rは400台おるんですわ。ホンマに限定800台やったら、その半分がウチにきてることになるんやけど、それはちょっと信じがたい。なもんで、ひょっとしたらGTS-Rは800台以上つくられた可能性もあるんやないか? と思うわけですよ」とはR31ハウス店長の柴田サン。
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