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日産 フェアレディZ バージョンニスモ From JDM-OPTION [2007.04]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
フェアレディZ バージョンニスモ
NISSAN FAIRLADY Z Version NISMO PART2
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見た目だけじゃなく、性能も備えたエアロ
 見るからにバージョンニスモなのはエクステリア。フロントバンパー、サイドシルプロテクター、リヤバンパー、リヤスポイラー、そしてフェンダーモールが専用品になっている。イメージは、GTマシン。フロントバンパーは、スーパーGT参戦車両と共通のデザインで、リヤバンパー下半分も、「これでよく認可が下りた」と感心するほどロー&ワイドな造形だ。やるじゃない。
 ちなみにフロントバンパーは、ニスモが発売している「フロントバンパースポイラーVer.2」にも似ているんだけど、実は別物。開口部の形状やリップ部分を見れば、微妙に別デザインになっているのがわかる。
 スペックを見て気付いたかもしれないけど、このバージョンニスモは普通のZよりも全長が長い。フロントバンパー交換によって鼻先が伸びているからだ。鼻先が伸びることのメリットはもちろん、より多くのダウンフォースを得られること。大型のリヤスポイラーやディフューザー効果を持つリヤバンパーとの相乗効果により、バージョンニスモはマイナスリフトを実現しているのだ。ダウンフォースは、120km/h付近でフロントが5kg、リヤが15kg程度だという。市販車でここまで凝っているのは、きわめて珍しい(国産車ではタイプR系くらいか?)。
 もちろん、高速道路を法定速度で走るくらいならマイナスリフトの意味なんてない。だけど、サーキット走行の際、高速コーナーの多い鈴鹿サーキットはもちろん筑波2000のバックストレートから最終コーナーにかけても車体が安定し、普通のZに対して大きなアドバンテージになる。ただ、180km/hで速度リミッターが効いちゃう(カタログモデルだから仕方ない?)から、サーキット走行の際はECUチューンするのをお忘れなく。
 ド派手なエクステリアに対してインテリアの変更は地味だけど、中央にアルカンターラ、サイドに本革を張ったシートや、専用のレザーに赤ステッチを加えたステアリング、シフトノブ、パーキングブレーキレバー、グレーのシートベルト、260km/hのスピードメーター、ヒール&トゥをしやすい形状のアクセルペダルなどが備わっている。
エアロパーツはGTマシンの造形がモチーフになっているだけでなく、GTマシンの空力データが生かされている。そして、しっかりとマイナスリフトを達成した"見た目だけじゃない"形状だ。 サイドシルプロテクターは、ディーラーオプションとしても購入できる「ニスモS-tune」よりも控えめな形状。ボディカラーにかかわらず、グレーに色分けされている。
フロントバンパー以上に、レーシーなデザインのリヤバンパー。ディフューザー効果をもたらし、ダウンフォースを稼ぐ形状になっている。また、大型のリヤスポイラーも標準装備。これも専用設計だ。 インテリアは、アルカンターラ(シート中央部)と専用レザーでコーディネート。シートのサイド部やステアリングホイール、シフトノブなどをメタリック調仕上げのレザーに張り替えている。赤いステッチが、さりげなくレーシー。
260km/hまで刻んだフルスケールメーターと、nismoロゴ入りレブカウンターを備える。MT車には、任意の回転に達すると光るREVインジケーター付。ちなみに、レブリミッターはノーマルと同じ7500回転で作動する。 足元のペダルは、滑り止めのラバーを打ったアルミ製。アクセルペダルはバージョンニスモ専用品で、ヒール&トゥがしやすいように左下が膨らんでいる。
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