TOP > web マガジン > 特集 バックナンバー > 東京モーターショー2007特集 > 部品館 |
部品館 From JDM-OPTION [2007.11] |
F1マシンに使われているパーツって、なかなか見られるものじゃないよね。これは、2005年のBARホンダのマシンに使われていたダンパー。F1マシンはプッシュロッド式というサスペンション形式を採用しているので、わかりにくいけどダンパーのサイズはたったの20〜30cmほど。あまりの小ささにオドロキだ。 |
前後のスタビライザーを油圧アクチュエーターで制御し、コーナリング中の車体をフラットにたもつことでロールを抑制。また、直進走行時にはスタビライザーをフリーにすることで、路面からの入力をやわらげるようになっている。これにより、走行性能と快適性を同時に向上させることができるそうだ。 |
|
省燃費だけがエコじゃない!ってことで開発されたのが、こちらのダンパー。自然界で分解できるオイルを使った「バイオ・ダンパー」、水溶液を使った「代替オイル・ダンパー」、気体のみを使った「オイルフリー・ダンパー」など、使用するダンパーオイルの量を減らす、あるいは完全にゼロにすることで、環境に与える負荷を低減させているそうだ。サーキットも走れるのかな!? |
これ、ふつうのスプリングと変わらないんじゃないの?って思うかもしれないけど、中に秘密がかくされている。鋼板を丸めて作った中空パイプを使うことで、コストをおさえながらも大幅な軽量化を実現。その軽さは、チタンを使った場合とほとんど変わらないそうだ。 |
|
サスペンションのスプリングって、左右おなじ巻き方だよね。そのため、反発力が左右で微妙にズレてしまい、安定性がよくなかったんだ。それを解消するために生まれたのが、このスプリング。巻き方を左右対称にしたスプリングは、均等な反発力を発生させることができるので、操縦安定性の向上をはかれるそうだ。 |
キラキラとシルバーに輝くキャリパーは、コンセプトモデルかと思いきや、今年のマクラーレンF1チームのマシンに採用されているもの。F1では、エンジンとならんで最も重要なパーツでもあるブレーキ。このブレーキがアロンソやハミルトンの活躍を支えていた、なんて想像するだけでワクワクしちゃうよね。 |
|
原油価格の高騰やCO2排出量の削減のために、転がり抵抗を低減させたタイヤを開発。これは新配合のコンパウンド「NanoPro-Tech」と、新設計のトレッドパターンを採用することで、従来のタイヤと同等のウェット性能を確保しつつ、約30%の転がり抵抗の低減を実現している。今はハイブリッドカー用のサイズしかないけれど、これからどんどん設定を拡大していくそうだ。 |
トーヨータイヤのブースでは、コンセプトカー用のタイヤも展示。左のトヨタ FT-MV用は、高級感を演出するためにクリスタルをイメージしたもの。右のマツダ 流雅用は、FLOW(流れ)をイメージしたそうだ。どちらもクルマのコンセプトをうまく表現しているよね。 |
|
ヨコハマタイヤブースでもコンセプトカーに装着されているタイヤを展示。8つのタイヤは「ADVAN SUPER E-SPEC」と「YOKOHAMA SUPER E-SPEC」というタイヤのプロトタイプだ。どれも個性的なトレッドパターンを採用し、コンセプトカーの足もとを飾っている。ぜひ、市販するタイヤのデザインにも結びつけてほしいよね。 |
これ、どんなクルマに履かせるの? って思ってしまうようなタイヤを発見! これはなんと30インチと、超がつくほどのビッグサイズ。思いのほか細く感じるのは、そのぶん外径が大きいからなんだ。じっさい、横幅は315mmと相当なワイドサイズ。今後、どこまで大径化が進むのか気になるところだよね。 |
|
通常、アルミホイールはデザインを重視すると重量がかさんでしまうし、軽さを重視すると、スポーティなデザインになってしまう。このハイブリッドホイールは、スポークとリムの表面に樹脂製のパーツを組み合わせることで、デザイン性と軽量化を両立させているんだ。 |
高耐鋳鋼材を採用し、特殊な鋳型と溶湯処理によって耐久性を向上させながら、約2mmという薄肉化を実現。鋳造なので、エキマニ一体のタービンハウジングのような複雑な形状も作ることが可能になっているんだ。鋳造っていうとどうしても“ぶ厚い”、“重い”ってイメージがあったけど、これなら軽量化にも貢献してくれそうだ。 |
|
AFSとは、ステアリング操作に連動してヘッドライトの向きが変わるシステムのこと。これは、そんなAFSとカーナビをシンクロさせたものなんだ。ナビの現在地をもとに次のカーブを予測し、より的確に進行方向を照らしてくれるってわけ。夜間のドライブでの不安を解消し、事故防止にもつながるそうだ。 |
既存のサービスであるETCやVICSをベースに、新しい通信システムを開発中。これは通常の交通情報の提供だけでなく、他のクルマと連携した安全運転支援情報の提供、駐車場やガソリンスタンドでのクレジットカード決済、そしてインターネット接続などが考えられているとのこと。現在、インフラの整備や実験が進められており、実用化まであと一歩、というところまできているそうだ。 |
|
カーナビの時代に紙の地図!? なんて思ってしまうけど、地図はあくまでも検索するためのツール。操作方法は、開いた地図のページ上を専用のデジタルペンでなぞるだけ。たったこれだけで、画面上に目的地や周辺の検索結果が表示されるんだ。まだまだ開発中とのことだけど、直感的でわかりやすい操作方法がグッド。これなら、ナビ初心者のひとでもカンタンに使えそうだよね。 |
音としぐさで安全運転をサポートしてくれる、ペンギンのようなカタチをしたロボット。その姿は、羽をパタパタさせたり、左右にクルクルまわるなど、とってもユーモラス。また、内蔵されたカメラは周囲を認識して信号の変化を教えてくれたり、写真を撮影してくれるなど、一緒にドライブを楽しむことができる新しいシステムだ。 |
|
どれも個性的なカタチのポータブルナビ。球形のモデルは、本体がコントローラを兼ねており、前後左右に曲げることで操作する仕組みになっている。また、ドライブレコーダとしても利用可能なデジカメ内蔵タイプやアウトドア向けの耐衝撃タイプ、カード型の折りたたみタイプなど、用途にあわせてカタチもさまざま。これらは検討されている中のほんのいち部ということだけど、ぜひ製品化に結びつけてもらいたいよね。 |
純正のオーディオでもiPodが楽しめるキット。別体のディスプレイ部には、ジャケット写真をはじめとする楽曲情報が表示される。再生にはFMトランスミッター機能を使うほか、ミニジャック出力も装備しているので、AUX端子付きのオーディオであれば、ノイズレスで音楽を楽しむことができる。まずは欧米で先行発売とのことで、日本での発売は来年を予定しているそうだ。 |
|
2つのアナログメーターと液晶ディスプレイを融合。これにより、通常のメーターだけでなく、カメラ画像、ナビ画面、追加メーター、データロガーなど、さまざまな情報をこれひとつで表示可能。さらに、文字盤のデザインやディスプレイの表示内容はカスタムできるので、使い方は自由自在! エコカーからチューニングカーまで、自分だけのオリジナルメーターを作り出すことができる。 |
均一で美しく発光するパネル本体は、たった3mmと超薄型の設計。インバータやケースなどの付属品をあわせても、17mmと省スペース化を実現している。また、100万回の点滅や4万時間以上の寿命をほこり、耐久性もバツグン。形状も平面であれば、どんなカタチでも表現できるので、ルームランプなどの照明に最適なんじゃないかな。 |
東京モーターショー オフィシャルサイト http://www.tokyo-motorshow.com/ |